知って得する建物の豆知識 221 階高(かいだか) 空間を感じさせる コスト、機能など設計者の腕に
先日、所用があって東京・銀座の松屋に出向きましたが、久しぶりに入った店内の天井が異様に低く感じられ、極端な言い方をすればおでこが天井に当たりそうな印象でした。エスカレーターの長さも短く、あっという間に上の階に着きます。 松屋は大正生まれ 松…

先日、所用があって東京・銀座の松屋に出向きましたが、久しぶりに入った店内の天井が異様に低く感じられ、極端な言い方をすればおでこが天井に当たりそうな印象でした。エスカレーターの長さも短く、あっという間に上の階に着きます。 松屋は大正生まれ 松…
人が亡くなった場合に「鬼籍」に入ったと言います。徳を積んだ僧などは極楽に行けますが、徳の薄い一般庶民は「鬼」になりました。中国の古い書物「山海経」によれば鬼になった魂は、中国東北部の僻地にある大樹の下に集まり、その大樹のある場所への入口が「…
「グリッド」とは単位のことで、例えば設計図などの基本モジュール910ミリや1000ミリに従ってプラニングを行う方法をグリッドプラニングと言います。最近では「スマートグリッド」という言葉をよく耳にします。これは、大発電所→高圧送電網→変電所→…
屋根材には瓦、スレート、シート、金属などがあります。現在、住宅レベルの主流は瓦とスレートと言えますが、最近は金属にも注目が集まっています。金属屋根のメリットは軽量であり構造体への負荷が小さく、瓦のように荷重がトップヘビーにならないため地震に…
遮音材の仕様書や住宅の性能表示における透過損失等級などで「デシベル(dB)」という言葉を目にすると思います。デシベルの「ベル」はスコットランド生まれの科学者で、実用的な電話を発明したアレクサンダー・グラハム・ベルに由来しています。ベルは発明…
最近、街を歩いていて、ある現場で目にしたのですが、現場ユニットハウスの壁面に「段取り八分・仕上げ二分」というスローガンが大書してありました。一緒にいた若いIT系編集者に「読めますか」かと聞いたところ「段取りはっぷん・仕上げにふん」と返ってき…
最近、ネットなどでよく見る言葉にARとVRがあります。ARはAugmented Realityの略で、Augmentは拡張、増強するという意味。一般的には「拡張現実」といいます。VRの方はVirtual Realityの略で、「仮想現実」と…
建築学的には照明器具のことを「灯具(とうぐ)」といいます。灯具は照明器具よりももっと広い範囲で「空間の明るさをコントロールする仕組み」という意味合いがあります。最近ではどんどんLED化が進行しており、長い間続いてきた白熱灯や蛍光灯の時代が終…
住宅の新築や大規模なリフォームで家族の要望などを聞く際に、奥様からのリクエストとして強く要望されるのが「足元が寒くないようにしてほしい」ということです。女性は冷え性の方が多い上に、現在住んでいる、隙間だらけの住宅で足元の冷えに悩んでいらっし…
採光や通風、人の出入りに欠かせない建築部品としての建具ですが、その歴史は案外知られていません。建具の語源は種々ありますが、古い建築様式では壁や柱のない開放された部分を「間戸(まど)」と呼ぶことは以前述べましたが、その間戸に建て込む部材として…
住宅などの空間構成を考えるとき、素人は平面図をパズルのように組み合わせて考えます。素人の考えたパズルの回答的な間取りは、一定の機能は充足しているかもしれませんが、それだけであって、空間的なイメージの広がりは皆無というのが実態です。プロは平面…
マンションや戸建てなどの中古物件に顧客を案内したとき、部屋に漂う下水臭に困ったことがある営業担当も少なくありません。インテリアなどが奇麗にリフォームしてあっても、漂う下水臭は物件の印象を一気に悪化させます。ある調査によれば顧客(特に女性の場…
中古マンションや中古戸建て住宅を販売するときに気になるのが外壁の汚れです。黒ずんだ雨垂れには大小や濃淡があるので、物件が暗い印象になってしまいます。外壁が全面的にムラなく汚れればよいのですが、窓周りやフード、ダクト周り、手すりの支持部などに…
音には三つの要素があります。大きさ・高さ・音色が音の三要素です。音の大きさは「空気の振動する幅の大きさ」に比例し、振動する幅が大きければ音は大きくなり、逆に幅が小さければ小さな音になります。空気を振動させるエネルギーの大きさに比例しています…
1メートルの長さとは、およそ3分の1億秒の間に光が真空中を進む距離とされています。83年に新しい国際単位が決められる前は、赤道から北極点までの距離の1千万分の1が1メートルと制定されていました。 ヨーロッパでルネッサンスを経て近代化が始まり…
建築模型はみんな大好きです。年齢性別を問わず、自分の建てようとする住宅の模型を見せられると一気に引き込まれるようです。 建築模型にはスタディ模型と完成模型があります。スタディ模型は建築家やクライアントが模型を確認しながら設計を追い込んでいく…
住宅用の構造材としては木材が主流であり、大型建築物にも木材が使われるようになってきましたが、中高層建築物では鋼材が構造材の主流です。鋼材は工業製品であるため木材のようなバラつきはなく、品質が安定しています。また、価格も比較的安価ですが、重量…
アップル製のスマホiPhoneが世界で最も普及している国は日本で、二番目がアメリカです。日本のスマホ市場では66%がiPhoneであり、アメリカの51%を大きく上回っています。やはりシンプルで高品質なものを好む日本人の嗜好に合致したことによ…
最近の都市住宅では全く見ることのなくなったのが「床の間」です。そもそも、和室ですら造られなくなっていますので、当然と言えます。しかし、少し古い民家や伝統的な建築物、高級料亭・旅館に行くと、床の間は厳然として存在感を放っています。 「床の間」…
建築用語には地域に根ざした用語が少なくありません。「すが漏れ」(下図参照)という言葉は、積雪地帯ではよく知られた重要な言葉ですが、関東以南の平野部では建築工事関係者ですら知らないことがあります。 瓦棒葺きや平葺きの金属屋根に一定量の雪が積も…