知って得する建物の豆知識 201 青図 コスト安、精度高で重宝 コピー機普及で立場逆転
最近はあまり言われなくなりましたが、以前はニュース番組などでも「青図(あおず)を示す」「青図を描く」などと使われていました。要するに「計画案を見せる」という意味です。現在のようにPPCコピー機(以下PPC)が普及する前は、設計図は薄い和紙(…

最近はあまり言われなくなりましたが、以前はニュース番組などでも「青図(あおず)を示す」「青図を描く」などと使われていました。要するに「計画案を見せる」という意味です。現在のようにPPCコピー機(以下PPC)が普及する前は、設計図は薄い和紙(…
秋になってから連続して5件の、若い施主が建築した住宅のオープンハウスに行く機会がありました。 外観やインテリアのデザインはそれぞれ異なりますが共通したイメージがあったため、1人の若手建築家に話したところ、それは「LISC(リスク)です」とい…
筆者は子供の頃「迷子になったら神社の向きを見れば南北が分かる」と教えられました。一般的に神社の向きは南か東を向いています。「君子南面す」と古くからいわれ、玉座は南、太陽の方角を向いています。キトラ古墳の星座図も「君子南面説」の証明ではないか…
西欧の建築デザインはいつの時代も様式から自由ではありませんでした。古い時代であれば様式は施主である王や支配階級、富豪の権力や富を象徴するための重要な手立てであり、建築家(古い時代は「工事親方」)はいかに様式の種類を多岐にわたって熟知している…
定価のない商品やサービスを使う場合には、必ず見積もりを取ります。最近ではネットの発達で誰でも容易に「相(あい)見積もり」(アイミツ)を取ることができるので、これを悪用(?)して、値引き交渉を仕掛けてくるユーザーも少なくありません。木造住宅の…
ヨーロッパの古い教会を見ると、数は多くありませんが石造やレンガ造の化粧仕上げにテラコッタが使われています。イタリア語でterraは「土壌・土」、cottaは「焼く」という意味です。釉を使った磁器や陶器ではなく、素焼きの焼き物がテラコッタです…
最近の施主の志向として、何が何でも安価に仕上げるというよりも、自分が重視するポイント、例えば設備の充実や部屋の広さを求めることに予算を掛け、その他の部分はできるだけコストダウンしたいという意識が明確です。建て売り物件などでは不特定の顧客を対…
住宅にはダイニングやリビングなどの主空間のほかに生活を豊かに彩るサブの空間がいくつかあります。 高度成長期にはハウスメーカーが「グルニエ」を販促のキーワードに持ち込んだこともあります。グルニエとはフランス語で屋根裏部屋のことです。ロフトは天…
「コア」というのは「核」という意味です。建築的には建物の中核に当たる部分を指し、具体的には垂直系の設備機器や配管類、構造体を一箇所に集中して設けたものをコアシステムと呼びます。 コアシステムのメリットは、設備的に集中しているため配管が短くな…
一時「ほめ殺し」という言葉がはやりましたが、今回は「はめ殺し」です。気取った設計事務所の図面には「Fix」などと書いてありますが、要するに開閉できない固定窓のことです。良い点は、サッシ枠が四周にしかないので視界や採光性に優れることです。デメ…
住宅建築には多くの部品や部材が使われます。その種類はおよそ2万点といわれます。エアコンや照明器具のような工業部品もあれば構造材のような天然素材としての木材もあります。照明器具やエアコンのようなコンポーネント部品の交換は容易ですが、躯体のメン…
最近の調査によればインターネットのWeb閲覧は85%がスマートフォン(スマホ)によるものになったようです。この比率は年々上がっており、PCでのWeb閲覧は過去のものになりそうです。 閲覧時におけるPCとスマホでの大きな違いは表示エリアです。…
古い倉庫や工場には赤煉瓦が多く使われており、風雪に耐えた質感や色合いは独特の美しさを見せます。また、地方の醸造元などを訪ねると工場や倉庫、塀、煙突などに煉瓦が使われ、風情のある景観を造り出しています。 ヨーロッパに伝えられた煉瓦はローマ時代…
最近、上野の西洋美術館が世界文化遺産に登録されるかもしれないという報道がありました。西洋美術館はフランスの建築家ル・コルビジェが日本に唯一設計した作品で、コルビジェの設計思想が遺憾なく発揮された建築です。文化遺産への登録可否は今後を見守ると…
リビングや寝室、子供室などの居室には健康な環境を維持する意味から、一定の大きさの窓を確保するように決められています。この窓は「あれば良い」のではなく、その大きさと隣地境界線からの距離確保が必要です。ここで言う採光とは日差しを採り入れることで…
車などで物件の案内をするときに、ちょっとした建築の話題がこなせると、顧客の信頼度が大きく上がります。一般の顧客が購入する土地や建物は非常に高額な買い物です。不安が先行し、営業担当者の人となりには非常にセンシティブになっています。業務的な内容…
古くは丹下健三、黒川紀章、最近ではコンクリート打ち放し仕上げで売り出した安藤忠雄、オリンピック施設で話題の隈研吾、故ザハ・ハディドなどスター建築家の登場で、一般の方も「建築家」なるものへの関心が高まっています。クライアントとの雑談のネタとし…
物件の写真は簡単なウェブやチラシ程度に使う場合でも、撮りっぱなしの画像を使うのではなく、一定の修正を施すことで見栄えがグッとよくなり、訴求効果が高まります。撮影はスマホでもいいし、カメラならコンデジ、ミラーレスでもよいのですが「撮って出し」…
写真にはポートレートや風景写真、商業写真など様々な分野があり、それぞれエキスパートがいます。もちろん、建築分野にも専門家がいて、有名建築家の建物完成写真や作品集用の写真を撮影します。高価な機材を数多く持ち込み、助手なども連れてくるので、それ…
コートハウスは元々気候が厳しく、外敵との戦いが多かったイスラム圏や中近東の居住様式として発達してきました。平面的には「ロの字」や「L字型」を基本にしています。イスラム圏のコートハウスは通路側に高い壁を立て、その内側に中庭と居室を配置します。…