知って得する建物の豆知識 403 耐震基準の考え方 誤解しがちなポイントは
地震大国・日本に暮らす私たちにとって、「耐震」という言葉はごく当たり前のものになっています。家を建てるときも、マンションを選ぶときも、まず気になるのは「この建物は耐震等級いくつ?」ということ。しかしその一方で、実際の耐震基準の内容や目的につ…

地震大国・日本に暮らす私たちにとって、「耐震」という言葉はごく当たり前のものになっています。家を建てるときも、マンションを選ぶときも、まず気になるのは「この建物は耐震等級いくつ?」ということ。しかしその一方で、実際の耐震基準の内容や目的につ…
日本庭園のルーツは、自然崇拝や神道的な自然観にあります。古代の人々は山や石、滝など、自然そのものを神聖視し、祭祀の場としての空間に石を配した「磐座(いわくら)」などが見られました。奈良時代には中国・朝鮮からの影響で、貴族の屋敷に池を中心とし…
健康・環境に優しい暮らしへの憧れから、自然素材が人気を集めています。ある建築会社が行った全国の20代~60代の男女約500人を対象にしたアンケート調査の結果によれば、7割の人が「できる限り使いたい」「どちらかといえば使いたい」と回答していま…
建築物には「亭」や「庵」、「斎」のように様々な用途に応じて呼称が用意されています。今回はそれらの呼び名についてです。 まずは「亭」ですが、これは小さな休憩所、東屋(あずまや)を意味する言葉でしたが、料理屋や旅館などに使われるようになっていま…
プレカット工法とは、木造住宅の構造材(柱・梁・桁など)を、あらかじめ工場で自動機械によって基準寸法にカットした木材を使い、構造体を架構する技術のことです。木造建築には梁や柱、下地材などに多くの木材が使用されます。木材は線の材料であり、一定の…
合板は、木材を薄くスライスした単板(ベニヤ)を奇数枚重ね、繊維方向が直交するように貼り合わせた板材です。耐久性や加工性に優れ、建築や家具、工芸など幅広い用途に利用されています。その歴史は古く、紀元前3000年頃のエジプトの墓などから、薄い木…
設計事務所にはスタイルや得意分野があります。施主と設計事務所の相性が悪い場合は双方に不満が残り、良い仕事になりません。早い段階で設計事務所との相性を知ることが重要。今回はアトリエ型設計事務所のスタイルと、付き合い方について述べてみましょう。…
冬期に発生する通常の結露は、暖かく湿った室内の空気が冷たい窓や壁に触れることで、空気中の水蒸気が凝縮し水滴となる現象です。逆転結露とは、主に夏季に発生する結露現象で、冬季に起こる一般的な結露とは逆のメカニズムで発生し、夏型結露とも呼ばれます…
現在発売されている「文藝春秋」3月号に、経済学者の成田悠輔氏がホスト役を務める「いま会いたい人」という連載の対談ページがあります。今回は地方美術館の庇に使った木材が腐朽して「炎上」している、建築家の隈研吾氏がゲストです。その中で、隈氏はこれ…
日本の住宅冷暖房は、ほぼルームエアコン一択で、そこに少数派として全館冷暖房を前提としたセントラルシステムが存在します。今や北海道でも冷房は必須となるほど、夏の暑さが厳しくなってきたため、冬季は薪ストーブや石油ストーブ、ガスストーブで暖房する…
建築用タイルの歴史は古く、紀元前4600年頃の古代エジプトのピラミッドに、王家の象徴として青い釉薬をかけた、タイルが使用されていたことが分かっています。メソポタミア・バビロンの城壁(紀元前600年頃)には、施釉によるライオンのレリーフが施さ…
建築における「納まり」とは、複数の部材が接合する部分の状態や部材を取り付ける方法、それらの総合的な仕上がり具合を指す言葉で、その建築物の美しさや機能性、耐久性に大きく影響します。例えば美観について言えば、部材同士が機能や性能を毀損する事なく…
縁側といえば私のような年代は「おばあさんが座布団の上に座って猫のノミを取っている」「暑い日に縁側に座って、足をブラブラさせながらスイカを食べて種をプッと吹き飛ばす」「お月見団子とススキを飾って、月にかかる雲を気にしながら、ボーッと眺めている…
室内壁の仕上げはビニールクロスが主流です。これは色柄が豊富なこと、コストが安価なこと、施工が早いことなどが主な理由ですが、特殊なものを除き、厚さが1ミリ以下と薄いため、張り上げた当初から安物感が出てしまいます。また、一定の幅で張るために、ど…
今回は「昔の」と言っても、筆者が子供時代であった、戦後~高度成長期時代の建築工事風景について述べてみたいと思います。 まず敷地ですが、ほとんどの場合は地鎮祭が行われれ、細竹で囲まれた1.8メートル四方の矩形の中に砂や祭壇を置き、季節のものを…
CLTはCross Laminated Timbe(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)の略で、日本語では直交集成板と呼ばれています。木材の薄板(ラミナ)を、繊維の方向が直交するように何層にも重ねて接着剤で固めた、厚みのある大きな板のこと…
外壁材の種類には、大きく分けて窯業系サイディング系、金属系、塗壁系、木質系、タイル・石系があります。窯業系サイディングはセメントなどを主原料にして繊維素材を混入して強度を上げ、表面にゴムローラーで模様やパターンを付けたものです。グレードは光…
イギリスの詩人、思想家、デザイナーであるウィリアム・モリス(1834-1896年)が主導したデザイン運動が「アーツ・アンド・クラフツ運動」です。ヴィクトリア朝の時代、産業革命の結果として大量生産による安価で粗悪な商品が巷にあふれていました。…
筆者が若かりし頃の宮脇檀(みやわきまゆみ・1936年~1998年)さんは長身でダンディ、ハンサム、絵に描いたようなカッコいい建築家でした。洋画家宮脇晴とアップリケ作家の宮脇綾子の子として愛知県名古屋市で生まれ、芸術一家の血を引き絵が上手で、…
サステナブル建材は、環境への負荷を最小限に抑え、持続可能な社会の実現に貢献する建材です。種類が豊富でそれぞれに特徴があり、住宅の設計やリフォームの際にこれらの建材を取り入れることで、二酸化炭素削減の一助になります。 まず、代表的なものが木材…