大言小語 つなぐべきもの
不動産業界ではDXの取り組みが加速し、ペーパーレス化の動きも強まっている。紙を減らすことは、環境負荷の低減につながる。業務の効率化や、生産性の向上にも寄与する。人手不足が深刻化する中、最新ツールがもたらす恩恵は大きい。 ▼学校教育でも文部科…

不動産業界ではDXの取り組みが加速し、ペーパーレス化の動きも強まっている。紙を減らすことは、環境負荷の低減につながる。業務の効率化や、生産性の向上にも寄与する。人手不足が深刻化する中、最新ツールがもたらす恩恵は大きい。 ▼学校教育でも文部科…
建物の値段が上がっている。鉄やセメントの価格だけが原因ではない。現場で電線を引き、空調設備を取り付け、壁の内側に配管を通す人たちが足りない。完成したマンションやオフィスを眺めても、そうした仕事の跡はほとんど見えない。電気はスイッチを押せばつ…
追い風と向かい風が同時に吹くことがある。今の不動産市場がそうだ。株価上昇で企業や投資家の懐は潤い、不動産へ向かう資金を増やす。株価が史上最高値に達する一方で、長期金利の上昇は借金の重みが増して不動産の値札を冷静に見直させる。つまり、風は一方…
国会の空転が続いている。7月9日現在、どうにか〝正常化〟に向けた動きは見えるものの、この先の進展はいまだ不透明な部分が大きい。ここではその背景について触れないが、我が国で最も重要な「話し合い」の場である国会で、その「話し合い」自体が行われな…
防災マニュアルの整備、高齢者や外国人への居住支援、住宅セーフティネットとの連携など、「賃貸管理業」の枠を広げる話題が相次いでいる。どれも「暮らし」に関わるテーマだ。 ▼もちろん、管理会社の本業は建物を維持し、オーナーの資産価値を守ることだ。…
アクセルとブレーキを同時には踏めない。または、はしごを外された格好だ。村田茂樹観光庁長官は、住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づく民泊の営業上限日数を条例で実質的に「ゼロ日」とする規制を容認する方針を記者会見で示した。法的拘束力のない「技術的助…
ガッツ石松さんが亡くなった。ボクシングの世界王者として知られ、実は「ガッツポーズ」の由来でもあったらしいが、個人的には何といっても「太陽は右から上る」だ。方向オンチとして長らく勝手に親近感を抱いてきたが、ご本人も極度の方向オンチだったようだ…
日本人の出生数減少が止まらず、「過去最少を更新」が毎年恒例となり久しい。厚生労働省が6月3日に発表した人口動態統計月報年計(概数)によると、25年の日本人出生数は67.1万人で前年比約1.5万人減り、過去最少を更新した。想定よりも15年早い…
かつて日経平均株価が6万8000円を付ける日を、誰が思い描いただろう。バブル崩壊の後、日本経済は「失われた30年」と呼ばれ、5万円台でさえ遠い山の頂に見えた。だが市場は、時に人の記憶よりも早く景色を塗り替える。だが、数字が示す明るさの陰で、…
賃貸住宅管理業界でもAI導入が広がり始めている。日本賃貸住宅管理協会東京都支部の講演では、会員向けアンケートで「導入済み」が6割、「検討中」が3割に達したことが紹介された。一方、関心分野として多かったのは、「失敗例や回避策」「低コストで始め…
横浜地方裁判所で5月14日、ある判決が下された。横浜市に対し、玄関扉の交換費用などに約25万円を支払うよう命じた。救急隊員が駆け付けた際、施錠された玄関扉を破壊したことを巡り、マンションのオーナー側が損害賠償を求めていた。 ▼当時、新型コロ…
業務の効率化のためのツールである生成AIは、実はダイエットにも効果的だという。〝ラーメンが食べたい〟といった相談にも、誘惑に負ける自分を否定せず〝麺を半分にして野菜を多めに〟などと提案され、結局無理なく続くという。確かに、どのような無茶振り…
コロナ禍で根づいたリモートワークは米国でオフィス需要を冷まし、そこへ人工知能(AI)という波が押し寄せている。働き手が職場に戻らないだけでなく、そもそも人が要らなくなるかもしれない。そんな不安が空室に影を落とす。Jリートの取材先での余談だが…
米国と中東をめぐる地域情勢の悪化により、石油原料製品のリスクが顕在化している。住宅・不動産業界では特に、住宅設備や建材、塗料等で供給への支障が見られる。頭を悩ませている読者諸氏も多いだろうが、何とか解消に向かうことを願ってやまない。 ▼住宅…
人の動きに敏感な春だ。採用、配属、育成――。誰をどう育てるか。その問いは繰り返されるが、視点を変えると別の景色が見えてくる。ある企業では入社2年目の社員をあえて大きな案件に送り出した。顧客から「なぜ一人で」と問われたが、事情を説明すると「そ…
道端で異常行動をした猫が最初の警告だった。熊本で発生した「水俣病」は〝公式確認〟から5月1日で70年を迎える。予兆が見過ごされ、原因の特定が遅れた背景には、経済合理性や企業城下町としての依存構造の中で揺れた住民の利害もあった。被害は、地域全…
業務のデジタル化や効率化が進む中、資料共有や作業の簡略化など、日常業務の中でも恩恵を受ける場面は確実に増えてきた。その一方で、かえって非効率になったと感じる場面に直面することもある。年度末の慌ただしさの中で、その一端を実感した。 ▼社内では…
日本の不動産業界で言うエージェント制は営業担当者が会社の一員として動くだけでなく、より独立性の高い〝個人の代理人・専門家〟として顧客を支援する考え方を指すことが多い。ただ法令上の正式な制度名として一義的に定着しているわけではない。売主と買主…
何かと注目度の高い今国会だが、話題になりやすい予算案等に限らず、興味を引く法案も複数あり、妙な言い方だが〝見どころ〟は多い。住宅・不動産業界と直接関係する法案は本紙記事に譲るとして、例えば「日本中央競馬会法改正案」は個人的に知識がないことも…
年度末から新年度にかけては、制度や仕組みが切り替わる季節だ。税制や保険料、公共料金、様々なサービスの内容もこの時期に見直されることが多い。役所の窓口も企業の現場も、何かと慌ただしい。新しい制度が始まり、古いルールが改められる。私たちはその変…