知って得する建物の豆知識 425 通気外壁 通り道の連続性が重要
木造住宅の外壁は、雨を防ぐだけでなく、壁の中に入った湿気を外へ逃がす役割も担っています。そのために考えられたのが「通気外壁」です。一般には外壁通気工法と呼ばれ、外壁材と透湿防水シートの間に胴縁(下地材)で細い空間を設け、壁面下部から空気を取…

木造住宅の外壁は、雨を防ぐだけでなく、壁の中に入った湿気を外へ逃がす役割も担っています。そのために考えられたのが「通気外壁」です。一般には外壁通気工法と呼ばれ、外壁材と透湿防水シートの間に胴縁(下地材)で細い空間を設け、壁面下部から空気を取…
住まいの印象を大きく左右するのは、間取りや窓の大きさだけではありません。毎日目に入り、手に触れ、光を受け止める壁の仕上げ材も、暮らしの質を決める大切な要素です。壁は面積が大きいため、材料の選び方ひとつで部屋は明るくも落ち着いても見えますし、…
木造住宅を見るとき、間取りや外観、設備の新しさに目が向きがちですが、建物の安全性を支える大切な要素に「耐力壁」があります。耐力壁とは、地震や台風などの横から加わる力に抵抗する壁のことです。住宅は自重や積載荷重のような上からの力だけでなく、地…
物件を評価するとき、駅からの距離や築年数、間取り、面積といった、数値で示しやすい条件に目を向けがちです。もちろん、これらは不動産の価値を判断するうえで欠かせない基本情報であり、実務上も非常に重要です。一方で、現地を訪れた際に感じる「何となく…
土地選びで見落とされがちですが、住宅の安心感を左右する重要な要素が「地盤」です。建物の耐震性や断熱性を高めても、その下の地盤が弱ければ不同沈下や基礎のひび割れ、建具の不具合につながる恐れがあります。不動産業者にとって地盤の知識は、購入希望者…
住宅物件の説明時に「この建物は耐震等級3です」と伝えると、多くのお客様は「それなら地震でも安心ですね」と受け止めます。耐震等級は住宅の耐震性能を示す代表的な指標であり、不動産業者としても説明する機会が増えています。しかし、この等級の意味を正…
不動産業に携わる者にとって、完成した住宅の内覧会は「お披露目」の華やかな舞台ですが、建築途中の現場は、いわば建物の「体力測定」を行う場所です。壁紙や外壁材という美しい衣装をまとう前の、むき出しの骨組みや断熱材。そこには、その家が30年、50…
街を歩けば必ず目にする「建築計画のお知らせ」という看板。一般の方にとっては「また何か建つのか」という無機質な風景の一部に過ぎないかもしれません。しかし、不動産に関わる者からすれば、単なる看板ではなく、数カ月後のマーケットを予言する「未来の資…
「夏は涼しく、冬は暖かい家」。家づくりを志す人なら誰もが抱くこの理想ですが、かつての日本では多分に感覚的なものでした。職人の経験や「断熱材を入れています」という言葉だけで語られてきた日本の住宅性能は、今、大きな転換期を迎えています。その中心…
近代建築の巨匠と聞くと、私たちはつい、冷徹なまでに合理的なコンクリートの造形や、完璧に計算された空間を思い浮かべます。しかし、歴史に名を刻むル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライト、アントニオ・ガウディといっ…
建築の仕上げを注意深く見ていくと、外壁や床、タイル、コンクリートの表面など、様々な場所に細い「すき間」が設けられていることに気づきます。これが「目地(めじ)」です。目立たない存在ではありますが、目地は建物の耐久性や美観を左右する、非常に重要…
不動産の現場で「この家はどんな構造ですか?」と聞かれることは少なくありません。特に建売住宅や中古住宅の案内時には、「在来ですか?」「2×4は地震に強いんですよね?」といった質問が頻出します。木造住宅は一括りにされがちですが、主に3つの構造方…
建築現場では図面や仕様書には書かれていない、独特な〝ことば〟が使われます。「バカ棒どこ?」「ネコでトロ運んで」「チリが合っていないから直して」など、初めて聞くと意味が分からず、戸惑います。しかし、こうした現場用語には、長年の経験を通じて得ら…
建築の世界で「パース」と呼ばれる透視図は、建物の形態や空間の奥行きを視覚的に伝えるための二次元としては最も強力なツールです。現代ではCGパースが主流となり、写実的な質感表現や光源シミュレーションまで行うことが可能ですが、その原点を辿ると、実…
住宅の床材はフローリングが主流ですが、従来の「無垢板」対「複合フローリング」という単純な二項対立では語れないほど、製品は多様化し、技術も進化しています。また、デザイン性も多様なバリエーションを持ち、住宅の快適性を支える〝床〟は新しい時代を迎…
ヨーロッパの建築を見歩いていると、どこかで必ず目にする特徴的な窓の形があります。中央に大きなアーチがあり、その両脇に低い四角い開口部を並べた三連の構成。柔らかさと荘厳さを兼ね備えたその姿は「セルリアーナ(Serliana)」と呼ばれます。日…
日本の住宅市場において、開口部の断熱性能向上はもはや必須条件となりつつあります。その中で樹脂サッシは、アルミサッシに代わる高性能建材として注目されてきました。ドイツや北欧では普及率が7割を超える国も多く、日本においてもZEHや長期優良住宅、…
沖縄を訪れると、赤瓦の屋根や低く構えた住まいが目に飛び込みます。強い日差しと湿気、そして台風という厳しい自然環境の中で「沖縄型建築」という独特のスタイルをを育んできました。そこには自然を敵とせず共に生きるための知恵が凝縮されています。 まず…
2×4工法に使われる木材は北米やカナダなどの原産地で一定の規格サイズで製材され輸入されています。在来木造軸組工法などで部材は、200種類近くありますが、2×4工法では部材のサイズを6種類に絞り、デザインの自由性と部材共通化によるコストダウン…
人間が快適に過ごすためには、空間の温度だけでなく、様々な要因が複雑に関与する「温熱環境」を整える必要があります。そのために注目されるのが、「温熱6要素」と呼ばれる6つの指標です。これらは、建築設計や空調設備の設計、更には労働衛生や熱中症予防…