知って得する建物の豆知識 101 傾き修正工法 液状化で不同沈下
昨年の東日本大震災による液状化の被害は、広範囲にわたりました。未だに傾いたままの住宅で生活を余儀なくされている被災者も、少なくありません。傾斜が1000分の6程度になると、三半規管が傾斜を感知するため、船酔いのような現象が起き、日常生活は困…

昨年の東日本大震災による液状化の被害は、広範囲にわたりました。未だに傾いたままの住宅で生活を余儀なくされている被災者も、少なくありません。傾斜が1000分の6程度になると、三半規管が傾斜を感知するため、船酔いのような現象が起き、日常生活は困…
歴史的に見て、日本の住まいは開放的に作られてきました。現在でも農村地帯に行けば、障子などが開け放たれた住まいを目にすることができます。国土環境的にも、主たる文化圏が温暖な太平洋側地域、つまり亜熱帯に近い気候にあったため、「住まいは夏をもって…
先日、リニューアルした東京駅は免震構造が装備されています。既存基礎の左右に杭を打ち込み、この杭に梁を渡し、この梁で基礎を受けて、荷重を逃がしながら免震機構を基礎下に挿入しています。大変な難工事でした。 この時、長年東京駅を支えてきた大量の松…
先日、若手建築家数人に、最近のメーカー主導によるスマートハウスをどう思うかと聞いたところ、非常に懐疑的な感想を聞かされました。 それは、機器生産にかかわる環境負荷の問題、機器寿命とイニシャルコストを考えた時の費用対効果の悪さ、そして最終的に…
先月末、オランダのアムステルダムに、『巨大な浴槽』と呼ばれる建物が登場しました。約10年がかりの改修工事を終えた、アムステルダム市立美術館の新館です。 オランダの建築界はワイルドなデザインが特徴的ですが、この『巨大な浴槽』もその流れを汲んで…
木造建築では基本の単位を、柱と柱の中心線を基準(芯々)にしています。その中心線の長さで、京間や江戸間と呼ばれるモジュール(寸法の基本単位)が決まり、自動的に畳のサイズも決まります。関東間は910ミリが基本単位ですが、これは1尺=303ミリに由来しています。3尺=909ミリを丸めて910ミリとしているのです。畳のサイズとしては柱寸法をマイナスしますから、柱寸法が120ミリの場合、畳は1760ミリ×880ミリとなります。
戸建て住宅の外壁材としては湿式モルタル、吹き付け材、タイル、金属パネル、軽量コンクリートパネル材などがあります。現在、最も多く使われているのはサイディング材で、新築戸建て住宅のおよそ6割を占めています。サイディング材には窯業系と金属系があり…
建築用の木材には杉や桧(ひのき)、松など多くの樹種が使用されます。木材の性質によって構造材、造作材、建具材、仕上げ材など、まさに適材適所で使い分けられてきました。しかしながら、ことエクステリア材については日本の高温多湿に耐える国産材は少なく…
世の中は夏休みということで、今回は少々気楽な話題です。以前「うだつが上がる」など建築の諺(ことわざ)についてお話しました。その続きです。 よく「あの人は几帳面(きちょうめん)だから」などと言いますが、これは折り目正しく物事をきちんと処理する…
地中熱利用と地熱利用はよく間違えられますが、後者は火山などの熱湯や蒸気を利用して発電や暖房を行うものです。火山大国日本では大変利用しやすい再生可能エネルギーなのですが、温泉組合の反対や国立公園保護規制に引っ掛かり、現時点での開発や利用の道は、ほぼ閉ざされています。
熱は常に、高い方から低い方へ流れます。建築物の断熱が魔法瓶のように全く均一であれば、時間の経過に従って一定の熱が均一に失われていくだけですが、そのような断熱方法は現実には存在しません。 断熱性能は、建築物の部位によって偏在しています。その結…
一般ユーザーが住まいに望むもののうち、比較的上位に来るのが『大きな開口部』です。 戸建て侵入犯の7割が「窓」 しかし、これは防犯上の弱点にもなります。現に警視庁の調査によれば、戸建て住宅に対する侵入犯の7割は窓を破って侵入しています。マンシ…
これから間違いなく来るであろうエネルギー需給の逼迫に対し、省エネの観点から、建物の断熱は大変重要な要素です。 断熱法には、断熱材を構造材の躯体内部に施工する内断熱と、躯体の外側に施工する外断熱があります。一般に内断熱では構造躯体そのものが断…
先ごろ供用が開始された東京湾の「東京ゲートブリッジ」は別名「恐竜橋」と呼ばれ、その特異なデザインが親しまれています。名前の由来は、片持ちの構造体が左右から恐竜の横顔のようにせり出し、中央部で接続されている様子から発想されたのだと思います。 …
20世紀以降の現代建築を形づくったのは、鉄筋コンクリートの発明です。 モルタル普及は紀元前 コンクリートという素材の原型は紀元前からあり、モルタルとして組積造の目地に用いられてきました。ヨーロッパは石灰大地が豊富で、その上で焚き火などをした…
3.11以降、スーパーには「防災用品コーナー」が常設されるようになりました。そして、行政などによる地震・津波被害予測がマスコミから流れる度に、その品ぞろえが拡充するように見えます。 今後起きるであろう震度7クラスの大震災では、間違いなくライ…
木材にはランキングがあります。2等や並1等などと呼ばれる、足場などに使う節だらけの木材から、「4ム」と符丁で呼ばれる特1等4面無節(どの面にも節がない)まで、13段階に分類されます。この分類は主に審美的な側面からのグレードで、和風建築などで柱や造作材が直接見える場合には、重要なグレードと言えます。
個人住宅の仕様を決める際、人気が高いのが「床暖房」「グラッシー(開口部が大きい)な浴室」「トップライト」です。 床暖房に関しては、もはやマストアイテムと言えるほど奥様方からの要望が強く、キッチンやリビングなどのパブリックスペースに導入される…
高性能なタブレット端末が出そろってきました。アップルのiPadも第三世代になり、画面解像度や処理速度などますますパワーアップしたようです。 これらの情報端末で重要なのは、使いやすいアプリケーションがどの程度利用できるかという点です。それも業…
発電所で発電された電力の消費割合を見ると、産業・業務用でおよそ7割が消費され、残りの3割が家庭で消費されています。各分野での節電は化石燃料の消費を抑え、全原発の停止に備える意味から、継続的かつ徹底的に行われるはずです。 オフィス用の節電シス…