知って得する建物の豆知識 121 建築の祖「俊乗坊重源」 東大寺再建の立役者 奈良時代の〝再開発リーダー〟 アメとムチで推進
聖徳太子が建築業者の守り神であることは以前お話しましたが、実際の建築という行為の始祖は、俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)とされています。 1120年に現在の奈良県生駒郡で生まれ、1133年に真言宗醍醐寺にて出家しますが、後に浄土宗の…

聖徳太子が建築業者の守り神であることは以前お話しましたが、実際の建築という行為の始祖は、俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)とされています。 1120年に現在の奈良県生駒郡で生まれ、1133年に真言宗醍醐寺にて出家しますが、後に浄土宗の…
住宅を建てる場合、地盤調査を行うのは今や常識です。また、確認申請に当たっては、役所から地盤調査データの添付を求められるようになってきました。 地盤調査には複数の種類がありますが、中でも多く利用されるのが標準貫入試験とSS試験です。 住宅でも…
屋根材や外壁材に使われる金属材料として、ガルバリュウム鋼板が定着してきました。以前は建築家などが表面の結晶模様に面白さを見いだし、盛んに使っていましたが、最近ではカラー塗装したものも現れ、一般的な建材として認知されています。 〝新顔〟の金属…
コンクリートはセメント、砂、砂利、水を混ぜ合わせて造られます。砂は細骨材、砂利は粗骨材とも呼ばれます。最近は良質な山砂の確保が難しく、細骨材に海砂を使う例もありますが、その場合には十分な洗浄を行い、塩分を除去する必要があります。 コンクリー…
本紙6月18日号でもお伝えしましたが、大規模木造建築物に対する関心が高まっています。大規模木造建築物(以下、大規模木造)には、高さが13m超・軒高9m超・階数が3以上・延べ面積が500m2超の1つでも条件を満たせば認定されます。 公共建築物…
建築家に与えられる賞には、様々なものがあります。最も名誉あるものとしてマスコミなどで報道されるのが、プリツカー賞です。少し大げさですが、建築界におけるノーベル賞とも言われ、最近では伊東豊雄氏が受賞しています。 79年に設立された同賞は、アメ…
エネルギー消費効率の基準の決め方には、3つの方法があります。対象機器のすべての製品が基準値をクリアすることを目標とする最低基準値方式、対象機器のすべてが平均値としてクリアすることを目標とする平均基準値方式、そして基準値策定時点で最も高い効率…
最近の住宅購入層は、世代の若返りが顕著です。また、こうした若い層は「デザイン」という言葉に敏感で、メディアを通じて様々なデザイン情報を得ています。ただし、北欧を中心としたモダンデザインに趣向が偏在しています。以前撤退したIKEAが再上陸して…
久しぶりに、建築にまつわる諺(ことわざ)をお届けしたいと思います。 建築用語で平らな状態を「陸(りく・ろく)」、その反対を「不陸(ふりく・ふろく)」と表現します。「ろくでなし」とは「陸(ろく)ではないこと」、つまりきちんとした人物ではないこ…
5月9日、ついに二酸化炭素(CO2)の大気中平均濃度が400ppmを超えました。それが原因かどうかは即断できませんが、今年の夏も炎暑が伝えられています。 最近の住宅では、耐震性を上げるため重量のある瓦やスレート材は敬遠され、軽量な金属系屋根…
木造住宅の強度を上げるため、ホールダウン金物や筋交い金物が多く使われるようになりましたが、木構造の基本は釘打ちにあります。根太や胴縁、合板の取り付けは釘が主役です。特に最近は、構造用合板を使って耐力壁の強度を上げる手法が中心ですので、釘の打…
今回のタイトルは「さしものし」と読みます。「指す」とは、古い建築用語で材が別の材に貫入していることを意味し、「指物」とは箱や屏風衝立など、スケールの小さい家具類のことです。現代でも仕上げの精度を要する家具類は、指物師に委ねることがあります。…
以前、「階段3年、トイレ5年」というお話をしました。住宅の設計において、きちんと階段が納められるようになるのに3年、トイレは5年掛かるという意味です。ただし、これはトイレが汲み取り式で、位置と使い勝手に特段の配慮が必要だった時代のこと。現在…
建物の重量は木造、鉄骨造、コンクリート造など構造種別によって異なります。また、住宅なら家財や収納物の重量が加算されます。建物本体の重量を固定荷重(死荷重)、家財などの重量を積載荷重(活荷重)と呼び、2つの荷重の合計が住宅の重量となります。 …
地球温暖化の防止策として常に意識する必要があるのが、CO2の削減です。最近ではレンタカー排出量が明記されていますし、物販でも輸送に係るCO2発生量を表記したものがあります。しかし、そこではキログラムやトンなどの重量単位が使われており、イメー…
安部公房原作の映画『砂の女』では、昆虫採集に来た男が、すり鉢状砂丘の底に住む女(岸田今日子)の家に閉じ込められる『不条理』を描いています。そして、砂について『安息角』(あんそくかく)の説明が出てきます。 例えばテーブルの上に空中から砂を細く…
次世代省エネ住宅、エコポイント制度、長期優良住宅認定制度と続いてきた行政の〝エコ改革〟は、次の施策として『低炭素建築物認定基準』を掲げてきました。大きくは住宅と建築物(非住宅)という分類がされています。住宅を大きく扱っているのは、低炭素社会…
賃貸物件で借り手が代わる時は、設備機器の補修や清掃、場合によってはフローリングの張り替えが必要なケースもあります。ここでよく使われるのが、フロアコーティングです。 最近の床材は基本的にUVコートが施され、一定の表面硬度や耐退色性がありますが…
建物を建てるには、設計図面が必要です。しかし、設計図という概念は明治期に西洋建築が日本に輸入されてから生まれたもので、それ以前は大工棟梁の頭の中に完成図があり、そのイメージに従い職人が建物を完成させました。 構造などをイメージで伝えることは…
主流は相変わらずグラスウールですが、最近注目を集めている断熱材に、セルロースファイバー(以下セルロース)があります。 グラスウールの致命的な欠点は、施工が現場に委ねられている点です。現場の大工などは断熱性能の知識があるわけではなく、メーカー…