以前、「階段3年、トイレ5年」というお話をしました。住宅の設計において、きちんと階段が納められるようになるのに3年、トイレは5年掛かるという意味です。ただし、これはトイレが汲み取り式で、位置と使い勝手に特段の配慮が必要だった時代のこと。現在は下水道が完備し、水洗トイレが普及しているので、設計的なハードルは低くなっています。一方の階段は動線や安全性に関係するため、設計上のハードルは相変わらず高く、中でも難しいのが蹴上げ(けあげ)と踏面(ふみづら)の関係です。
勾配とセットで設計
蹴上げは階段1段分の段差、踏面は1段分の水平面です。この寸法によって階段の勾配が決まり、逆に勾配と階段として使えるスペースから、蹴上げと踏面の寸法が決まります(図)。























