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プレミアム会員限定知って得する建物の豆知識 411 住宅用木質系床材 最前線 単純な二項対立では語れず

住宅新報 2025年11月25日 号 14面

連載: 知って得する建物の豆知識

住まい・くらし
  • 知って得する建物の豆知識 411 住宅用木質系床材 最前線 単純な二項対立では語れず

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 住宅の床材はフローリングが主流ですが、従来の「無垢板」対「複合フローリング」という単純な二項対立では語れないほど、製品は多様化し、技術も進化しています。また、デザイン性も多様なバリエーションを持ち、住宅の快適性を支える〝床〟は新しい時代を迎えつつあります。

 まず注目したいのは、高耐久・高機能化する複合フローリングです。多層構造による寸法安定性に加え、キャスター傷・ペットの引っかき傷に強い高耐傷塗装、抗ウイルス・抗菌層、ワックスフリー仕上げなど機能が充実。住宅の「メンテナンスのしやすさ」が重視される時代に合致し、共働き世帯やペット共生住宅での採用が一段と増えています。また、薄い木材シートや印刷された樹脂シートを貼った突板(つきいた)技術も進化し、従来より厚みが増して〝無垢に近い質感〟を持つ厚突板商品も登場しています。

 一方で、無垢フローリングは「素材の個性」をどう生かすかという方向に深化しており、スギやヒノキといった国産材が再評価され、傷つきやすさと引き換えに足ざわりの温かさや香りといった自然素材の価値が注目されています。自然についた傷などは「生活の証」として受け入れるユーザーの増加が背景にあります。また、節あり材を積極的に使うラフな風合いや、オイル仕上げのマットな質感など、「経年変化を楽しむ床」へのニーズも根強い人気があります。無垢材は湿度変化に敏感でメンテナンスも必要ですが、その手間を住まいへの愛着として受け止める層が確実に増えています。

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