パナソニックH 豊田に主力リニューアルモデル初弾 上位版デザイン取込み 初日から3日間で40組来場
住宅新報 2026年8月4日 号 14面
同社はこれまで、耐震性や断熱性、全館空調「エアロハス」など住宅性能を強みとして商品開発を進めてきた。一方で、自社展示場における初回来場客へのアンケートでは、住宅会社選びで重視する項目のうち、「インテリアデザイン」が21年の9位から24年時点で3位へ上昇するなど、住宅取得層の価値観の変化に着目した。
住宅購入層のの中心となるミレニアル世代がSNSなどを通じて日常的に多様な住空間やインテリアに触れており、実際に展示場でも、スマートフォンに保存した画像を示しながらイメージを伝える来場者が増えているという。
こうした市場変化を受け、同社は素材感や空間構成、ディテールへのこだわりといった、「カサートプレミアム」で蓄積したデザイン思想を主力商品へ水平展開することで、より幅広い顧客層への訴求を図った。
「NEWカサート」は、コンセプトに「美しさと住みここちが深まる~自然・街並みと調和する住まい~」を据え、建物そのものではなく、住む人の暮らしを主役に据える考え方を基本とした(1)ノイズレス、(2)シームレス、(3)サステナブルーの3つのキーワードを軸に、幅広・長尺の床材や新たな天井材、光触媒タイル外壁「キラテック」の新柄などを採用したほか、GX志向型住宅への対応も標準仕様とした。デザイン性と省エネ性能の両立を図り、内外の連続性や街並みとの調和を高めるなど、〝内外のつながりを高め、年月を重ねるほど愛着が深まる〟住宅を目指した。
街かどモデルへの展開も年間150棟供給目指す
今回、豊田市にオープンした、「NEWカサート」のデザインコンセプトを具現化した初弾モデルは、6LDKからなる延べ251.61㎡の軽量鉄骨造2階建て。共働き世帯をターゲットに想定し、家事効率と居住性の両立を図るプランを採用。吹き抜けや大開口によって庭との一体感を高める一方、多目的スペース「DEN」やヌック(半個室空間)、書斎を配置し、多様な過ごし方を想定した。
展示場を開設した豊田市周辺は、自動車関連産業を背景に持ち家需要が堅調で、高価格帯住宅へのニーズも見込めるエリア。展示場の商圏では3台分の駐車スペースを求める声も多く、15センチ単位で設計を調整出来る同社の設計自由度を強みに、地域特性を踏まえたプランニングや敷地条件や暮らし方に応じた提案などによるニーズ対応を見込む。
今後は、分譲地などに「NEWカサート」の要素を盛り込みつつエリア特性に応じた「街かどモデルハウス」を、順次展開していく方針。初年度の販売目標は、同展示場で12棟・豊田商圏で25棟。同社中部支社エリア(6県)で年間150棟規模での供給を目指す。



















