月面拠点の「空間連結技術」開発へ ミサワホームなど4社、JAXAと共同研究
住宅新報 2026年8月4日 号 14面
ミサワホーム、ミサワホーム総合研究所、YKK、カンボウプラスの4社は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、月面拠点の構築に向けた空間連結技術の共同研究を本格化した。限られた人員や設備でも、気密性と安全性を確保しながら居住空間を容易に連結・拡張できる技術の確立を目指す。
共同研究契約は今年3月31日に締結した。JAXAの宇宙探査イノベーションハブによる研究制度「Moon to Mars Innovation」の研究提案募集に採択された。ミサワホームグループが国内や南極で培った居住・建築技術に、YKKのスライドファスナー技術、カンボウプラスの高機能膜材技術を組み合わせる。
月面では、モジュールの設置位置にずれが生じた場合でも、角度や距離を調整しながら接続できる柔軟性が求められる。建築用途では一般的でなかった膜材やファスナーなどを活用し、設置誤差を吸収しながら迅速に空間を連結する機構を開発する。
4月にJAXA相模原キャンパスで初の技術研究会を開き、5月にはミサワホーム高井戸事務所でプロトタイプを視察した。以降も毎月研究会を開いている。
2026年度は、月面のモジュール連結部に必要な性能項目を整理し、既存技術や素材を評価する。27年度にはプロトタイプを製作し、地上で実証実験を実施する計画。研究期間は28年3月までを予定している。


















