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プレミアム会員限定知って得する建物の豆知識 395 木材の腐朽 4つの条件が揃うと進行

住宅新報 2025年2月25日 号 20面

連載: 知って得する建物の豆知識

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  • 1300年を経た法隆寺五重塔

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 現在発売されている「文藝春秋」3月号に、経済学者の成田悠輔氏がホスト役を務める「いま会いたい人」という連載の対談ページがあります。今回は地方美術館の庇に使った木材が腐朽して「炎上」している、建築家の隈研吾氏がゲストです。その中で、隈氏はこれほど木造建築が受け入れられた理由として「コンクリート建築は地球温暖化の原因になるから、その替わりとしてなんです。それで二〇〇〇年ごろから、ヨーロッパでも日本でも政策的な後押しもあって、木造建築が急澱に伸びた。その木造建築も、地球温暖化の論理だけで全て防御できるわけじゃなくて、炎上の対象にもなるんですよね。木材も生き物なので経年劣化する部分はあるわけだから、一部分だけ切り取れば、必ず炎上的な要素を含んでいるわけです。」と述べています。

 後半は炎上の言い訳めいていますが、木材の腐朽は以下の4つの条件がそろうことで進行します。まず、栄養分です。木材腐朽菌は、木材に含まれるセルロースやリグニンを栄養源としています。次に温度、木材腐朽菌が最も活発に繁殖する温度帯は、20~30℃で、低温すぎると活動が鈍くなり、高温すぎると死滅します。水分の存在も必須です。木材の含水率が20%以上になると、腐朽菌が繁殖しやすくなります。日本の多湿な環境は、腐朽菌にとって大変好都合です。最後は酸素です。腐朽菌は、繁殖するために酸素を必要とします。水中など酸素が少ない環境では、腐朽の進行は遅くなります。水の都ベネチアは街全体の基礎に木杭を使っていますが、海水に埋没しているため腐ることはなく、数百年も建築物を支えています。以上、4つの条件が1つでも欠けると、木材の腐朽は発生しません。

 そこで、腐朽を予防するためには通気性を確保して、湿気がこもらないように、風通しの良い状態を保つ。雨水や湿気から木材を保護し、乾燥した状態におくことに加え、予防措置として防腐剤を塗布することで、木材を腐朽菌から守ることができます。木材の薬剤による防腐処理には、「薬剤注入処理」「加圧注入処理」「減圧注入処理」と、3つの方法があります。常圧・加圧・減圧という違いはありますが、木材の内部まで薬剤を浸透させる方法で、防腐処理として薬剤注入処理は、最も効果的な方法です。

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