最近、上野の西洋美術館が世界文化遺産に登録されるかもしれないという報道がありました。西洋美術館はフランスの建築家ル・コルビジェが日本に唯一設計した作品で、コルビジェの設計思想が遺憾なく発揮された建築です。文化遺産への登録可否は今後を見守るとして、日本には多くの建築にかかわる遺産があります。旅行などして観光地をそぞろ歩くのも楽しいことですが、不動産業務に携わる者としては、建築遺産に関する少し専門的な知識を補充する絶好の機会でもあります。
実際に建築遺産を訪ねてみると意外にも楽しく、後々の糧となる知識も得られます。訪問のためにはある程度の事前情報収集が必要ですが、その手がかりとなるのが文化遺産保護制度で、主なものとして「重要文化財(建築物)」「登録有形文化財」「重要伝統的建造物群保存地区」「近代化産業遺産群33」「都道府県指定等文化財」などがあります。
重要文化財と聞くと仏像や刀剣、工芸品などを思い浮かべますが、建築物も重要文化財に数多く登録されています。特徴的なのは古い邸宅や農家の登録が多く、比較的整備状況が良いため、内容の濃い見学ができます。場所によってはボランティアの説明員が常駐している所もあります。























