知って得する建物の豆知識 185 知っておくべき三大巨匠-西欧編 コルビジェ、ライト、ミース 近代建築のけん引者たち
住宅新報 2016年4月19日 号 7面
連載: 知って得する建物の豆知識

ライト設計の旧帝国ホテル
古くは丹下健三、黒川紀章、最近ではコンクリート打ち放し仕上げで売り出した安藤忠雄、オリンピック施設で話題の隈研吾、故ザハ・ハディドなどスター建築家の登場で、一般の方も「建築家」なるものへの関心が高まっています。クライアントとの雑談のネタとして、また不動産や建築に関わる者が知っておくべき近代建築の三大巨匠は、ル・コルビジェ(以下コルビジェ)、フランク・ロイド・ライト(以下ライト)、ミース・ファン・デル・ローエ(以下ミース)の三人です。
コルビジェ(1887~1965)はフランスの建築家のように思われていますが、スイスのラ・ショー・ド・フォンで生まれています。ラ・ショー・ド・フォンと聞いてピンときた方は相当な時計マニアですね。ここはカルティエ、ジャケ・ドロー、ブライトリングなどの生産地として知られた街です。
コルビジェは時計職人の息子として生まれ、当初は時計技術を学ぶため地元の美術学校に進みます。しかし、建築に興味を持ったコルビジェは鉄筋コンクリートの先駆者であるオーギュスト・ペレやドイツ工作連盟の旗手であったベーレンスに学び、1922年には「建築とは何か」を定義した名著『建築をめざして』を発表して一躍注目を浴びました。その後「近代建築の5原則」で「ピロティ・屋上庭園・自由な平面・水平連続窓・自由な立面」の要素を挙げ、「サヴォア邸」でそれを実践し、建築界に大きな影響を与えたのです。






















