定価のない商品やサービスを使う場合には、必ず見積もりを取ります。最近ではネットの発達で誰でも容易に「相(あい)見積もり」(アイミツ)を取ることができるので、これを悪用(?)して、値引き交渉を仕掛けてくるユーザーも少なくありません。木造住宅の見積もりなどは項目が複雑で、一定レベル以上の知識がないと読み解くのは困難であるため、エンドユーザーがアイミツを取っても、値引き交渉まで仕掛けてくることはありません。ただ、逆に分かりにくさが単純に不信を招くという側面もあります。
木造住宅の見積もりについては以前は手書きの「どんぶり勘定」が多く、「基礎工事一式」などの表記を使い、A4用紙一枚で済ませる工務店が少なくありませんでした。この頃は、グロスで表す「坪単価」が優先されていた時代で、親方が一人で工事を請け負い、工事内容もシンプルであり、使う材料の種類も少なかったことを考えると、一面では理にかなった表現ともいえました。
しかし、手抜き工事や欠陥住宅問題が社会問題化すると、工事全体の透明性が求められるようになり、見積書についても工事内容の細目を書いた見積書が求められるようになりました。現在では、見積もり積算は工務店の中核業務であるため、パソコンと積算ソフト導入が進み、以前は2週間程度かかっていた詳細見積もりも、数日で出るようになっています。
























