住宅などの空間構成を考えるとき、素人は平面図をパズルのように組み合わせて考えます。素人の考えたパズルの回答的な間取りは、一定の機能は充足しているかもしれませんが、それだけであって、空間的なイメージの広がりは皆無というのが実態です。プロは平面図と断面図を相互に参照するセクションプラニングによって、リッチで生き生きとした空間を生み出すことができるのです。
専門的には間取りなどの平面計画を単にプラニングといい、断面計画はセクションプラニングといいます。平面図(XY軸図)では平面的な機能性や空間の関連性をチェックします。断面図(XZ軸図・YZ軸図)では空間の高さや形状、上下関係がチェックできます。断面の形状は切断する位置によって異なるため特徴的な複数箇所を設定して描きますが、最低でもX軸方向、Y軸方向は必要です。
例えば、天井の高さは平面図には表せません。住宅の一般的な天井高は2.3~2.7メートル前後ですが、断面図によって部屋の奥行きと高さの関係が明確になるため、空間ボリュームの把握が容易です。また、予算を抑えながら空間に変化を付けることのできる「建築化照明」(建築躯体に凹凸をつけて照明器具をビルトインする方法)も断面図でイメージ化できます。女性層に人気の高いR付き天井も、Rの大きさや弧の長さなどは断面図がなければ全くイメージできません。























