不動産取引現場での意外な誤解 売買編(95) 危険負担条項の例示はなぜ「天災地変」なのか?
Q 「危険負担」に関する売買契約書の条項は、そのほとんどのものが「天災地変」を例示していますが、「天災地変」だけが対象なのでしょうか。 A そうではありません。確かに例示としては「天災地変」を挙げている契約書が多いようですが、外国人や外国商…

Q 「危険負担」に関する売買契約書の条項は、そのほとんどのものが「天災地変」を例示していますが、「天災地変」だけが対象なのでしょうか。 A そうではありません。確かに例示としては「天災地変」を挙げている契約書が多いようですが、外国人や外国商…
Q 以前に紹介された標準売買契約書によれば、「契約違反」による契約解除条項として、その1項に催告解除の条項があり、その2項に「前項の契約解除に伴う損害賠償は、標記違約金によるものとする。」という条項があります。この場合、売買契約を解除しない…
Q 前回紹介された標準売買契約書以外の売買契約書にも、「契約違反」による契約解除とそれに伴う損害賠償請求に関する条項は定められていると思うのですが、その根拠となっている民法の条文は、やはり民法415条の「債務不履行による損害賠償」の規定なの…
Q 前回、契約違反による契約不履行と民法415条の債務不履行とは異なるものであるという記述がありましたが、そのポイントは「帰責事由」の有無で、「契約違反」の場合には、債務者に「帰責事由」がなくても損害賠償請求ができる場合があるということでし…
Q 売買契約上の債務不履行について、民法415条に規定されている「債務不履行」の規定をベースに議論することが多いのですが、よく分からないのが「契約違反」と、「債務不履行」がはたして同じものなのかということです。 A なるほど。契約違反も債務…
Q 前回、定期借家の場合に借主から中途解約できるケースとして、「借主にやむを得ない事情があり」という記述がありましたが、この文言からすると、「やむを得ない事情」が借主側だけにある場合に解約の申入れができるというように読めるのですが。 A 基…
Q 前々回、定期借家の場合には1年未満の契約も定期借家として認められるということでした。しかし、この1年未満の定期借家の場合にも、借主からの「中途解約」というのは認められるのでしょうか。 A 認められます。しかし、それは「居住用」の建物の場…
Q 期間が1年未満の定期借家と1年以上の定期借家で何か違いはあるのでしょうか。 A あります。それは、その定期借家契約が終了する前の借家人への「事前通知」の義務の問題です。つまり、1年以上の定期借家の場合には、契約終了の1年前から6か月前ま…
Q 前回、定期借家の場合には期間が1年未満のものも定期借家として認められるとありましたが、「普通借家」で期間が1年未満のものはどういうことになるのでしょうか。 A 普通借家で期間が1年未満の契約をした場合には、その期間は定めなかったものとさ…
Q 前回、抵当権付の物件を賃借した借家人は、その物件が競売された場合、競落人の所有権取得後6カ月以内に建物を明け渡さなければならなくなるという記述がありましたが、この競落人の「所有権取得」というのは、いつの時点のことなのでしょうか。 A そ…
Q 前回の「落とし穴」についてですが、それが「重大な」落し穴であるというには、何か他に理由があるのではありませんか。 A 貸主側の抵当権と借主側の借家権との対抗問題はまさにその前提に過ぎないわけで、その抵当権と借家権の対抗関係の問題を正確に…
Q 先日、同業者と定期借家の活用法について話をしていたところ、その同業者が、定期借家の「再契約」時には重大な落とし穴があると言っていたのですが、その意味がよく分かりませんでした。どんな落とし穴があるというのでしょうか。 A それは、多分建物…
Q 「借家」の場合にも、その敷地が他人の私道に面しているケースがあります。このような場合に、借家人の通行権をどのように考えたらよいのでしょうか。借家人にも通行権が発生するケースはあるのでしょうか。 A 基本的には、借家人に通行権が独自に発生…
Q この囲繞地通行権の取得は、借地人がその借地を地主の承諾を得て第三者に譲渡した場合にも、その譲受人に対し適用があるのでしょうか。 A あります。なぜならば、その囲繞地通行権は、その通行権が有する社会的経済的効用を袋地の場合にも全うさせるた…
Q 前回までの売買編では私道通行権の話が出ていました。土地の賃貸借の場合にも、前面道路が他人の私道であったら通行権の問題が生じるでしょうね。 A それは当然生じます。借地をした土地の所有者と前面道路の所有者が異なるのですから、当然通行権の問…
Q 私は、先日都心部の下町の物件を仲介したときに、幅員が4メートル未満の道路で、それが「公道」だったためにセットバックが必要ない道路であると同業者から言われました。そこで、買主に何も説明しないで仲介しましたが、それは重要事項説明義務違反をし…
Q 前回、他人の私道の場合には通行権があっても負担が生じることがあるという記述がありましたが、その負担の中には通行料のほかに、道路の掘削承諾料といった負担もあるのではないでしょうか。 A その通りです。したがって、当事者で通行地役権を設定す…
Q 前回、他人の私道については、通行権があっても負担が生じることがあるという記述がありましたが、それは私道の所有者が自らその私道の維持管理をしていたり、固定資産税等を負担してることがあるからですよね。 A 必ずしもそうではありませんが、その…
Q 前回、分譲地の場合には他人の私道であっても原則として通行権があると書いてありました。そうなると、ほとんどの宅地は昔は誰かが分譲したものだと思います。ほとんど通行権があると考えてよいのではないでしょうか。 A すべてが分譲地とか地主が切り…
Q 私達宅建業者は、契約の当事者に契約を守ってもらうために、契約違反をした場合の違約金条項や契約解除条項を定めていますが、改正民法は「軽微」な違反の場合には契約を解除することができないという条項が定められると聞きましたが、本当ですか。 A …