知って得する建物の豆知識 323 クセ玉系木造建築5選 付和雷同では見逃すぞ
日本の記憶されるべき木造建築と聞くと「東大寺大仏殿」「法隆寺五重塔」「正倉院正倉」が思い浮かびます。しかし、異質ながら記憶されるべき木造建築群があります。筆者が若かりし頃、設計事務所に勤務していたときに、所長や先輩所員に「これだけは見ておけ…

日本の記憶されるべき木造建築と聞くと「東大寺大仏殿」「法隆寺五重塔」「正倉院正倉」が思い浮かびます。しかし、異質ながら記憶されるべき木造建築群があります。筆者が若かりし頃、設計事務所に勤務していたときに、所長や先輩所員に「これだけは見ておけ…
どの業界にも普通は使わない言葉や、普通に使う言葉だとしても一般とは意味が異なる業界用語があります。奈良時代から連綿と続く建築業の世界はそういった意味で、業界用語の宝庫とも言えます。 例えば「朝顔」です。ビルの建設現場などで足場よりも外側に張…
外壁や塗装部分には経年変化によって様々な現象が生じます。場合によっては美観を損ね、トラブルに発展することもあり、その一つにチョーキング現象があります。チョーキング(白亜化)とは黒板に使うチョークから由来した呼び方で、白い粉が塗装部や外壁に生…
少し時代設定の古いアメリカ映画などには、曲線を多用した美しいホテルなどが登場します。いわゆるアール・ヌヴォー様式とは異なる、どこか客船のデザインを彷彿させるテイストです。これはストリームライン・モダン(Streamline Moderne)…
コンクリートは堅固で蜜実、構造強度が高く建築物や橋脚などの土木構造物に使われるというイメージですが、隙間だらけ(空隙率は30%前後、自然の土壌は50%前後)の組成を持つポーラスコンクリート(以下PC)もあります。ポーラスporusとは多孔の…
屋根材には瓦などの粘土系、セメント系、セメントに繊維質を混入して薄く仕上げたスレート系、金属系があります。粘土系は他の材料に比べ重量があるので遮音性や断熱性に優れていますが、建物がトップヘビーになるため、耐震性への配慮が必要です。セメント系…
住宅用の断熱材には多くの種類があり、それぞれ高性能をうたっています。最近は消費者の嗜好の変化が顕著で、いわゆる「意識高い系」の建築家やクライアントはケミカル系断熱材を避ける傾向があります。また、ハウスメーカーなども商品価値を上げる意味から、…
以前は夏場になると「不快指数」という言葉が天気予報などでよく使われましたが、いつの間にか使われなくなりました。これは、一時はやった言葉狩りの影響で「不快」という言葉が一方的として、不快指数そのものの発表が行われなくなったようです。英語ではd…
建築家の好きな自動車の一つにシトロエンがあります。ステイタスを求めるベンツやBMWなどはあまり好まれません。その理由として、現在ではずいぶん薄まってしまいましたが、かつてはユニークなメカニズム満載の車だったからです。 まずはトラクシオンアヴ…
造成地では関係ありませんが、建替えなどのケースでは整地作業が必要です。まずは旧家屋を取り壊し、必要な植栽や庭石などをいったんは別の場所か、邪魔にならない場所に移動しておきます。大きな樹木などは地上スレスレで伐採するのではなく、抜根(ばっこん…
料理では調味料を入れる順序を「さしすせそ」にすると良いと言います。砂糖→塩→酢→正油(醤油)→味噌の順番に入れれば食材の味が引き立つという、先人の教えです。人気建築家や巨匠が設計した建築の鑑賞時にも、より理解を深めるための「さしすせそ」があ…
ユニットとは部品の単位を表し、モジュールは共通規格の既存部品を組み合わせて作る製品のことを指します。また、組み合わせる部品や要素の事をモジュールとも言います。LANケーブルの接続端子をモジュラージャックと言いますが、共通化した仕様に基づく端…
今から数十年も昔の話ですが、ある衛生陶器メーカーの開発担当者と専門家向けのヨーロッパ建築ツアーに参加した事があります。この担当者はツアーの訪問する先々ではすぐにトイレにこもり、 撮影しまくっていました。 オフィスや住宅、美術館は言うに及ばず…
6月20日まで東京の世田谷美術館で「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展が開催されてています。アルヴァ・アアルトはサーリネンと並び称されるフィンランド建築界の巨匠です。アイノはアルヴァの妻。夫婦で設計事務所を経営し、建築や家具についてはアル…
日本の住宅における床材の変遷を見ると、明治以前は主に、畳か縁甲板が使われてきました。縁甲板(えんこういた・えんこいた)とは縁側や外廊下に使われる幅が3寸(90ミリ)程度の板材で、ここの雑巾掛けは子供の仕事でした。明治以降、次第に洋風デザイン…
前回に引き続き、今回も物件撮影の詳細です。 まずは撮影用カメラの画素数です。高画素であれば綺麗な画像が撮れると思いがちですが、高画素と奇麗な画像に相関はなく、使用目的に適した画素数が重要であり、闇雲に高画素を求める必要はありません。高画素画…
以前、スマホを使った物件写真の撮り方を記しましたが、今回は更に踏み込んだ実践編です。撮影機材の基本はミラーレス一眼ですが、古いデジカメでも結構です。安価なミラーレスの中古で、APSサイズがお勧めです。 また、これから述べるテクニックは、スマ…
コンクリートConcreteとは「固めた」「硬い」などの意味があり、半永久的な個体というイメージがあります。セメントに砂や砂利などの骨材を混ぜて、混練りしたものがセメントで、これを型枠に配置した鉄筋の中に流し込むと鉄筋コンクリート(以下RC…
最近は中高層建築物を木構造にするニュースを目にします。従来、中高層建築物はRC造とS造の独壇場でしたが、木構造がニューカマーとして注目されています。 以前から大断面木構造そのものは存在しており、体育館や低層建築物には使用されてきました。木構…
昭和45~48年の高度成長期にはビルなどの建て替えや新築が多数発生しました。これに伴い、時間に追われたダンプカーやミキサー車などが交通法規を無視して爆走したことから、多くの事故を起こしました。また、工事による騒音・振動・日照阻害・採光阻害・…