日本の住宅における床材の変遷を見ると、明治以前は主に、畳か縁甲板が使われてきました。縁甲板(えんこういた・えんこいた)とは縁側や外廊下に使われる幅が3寸(90ミリ)程度の板材で、ここの雑巾掛けは子供の仕事でした。明治以降、次第に洋風デザインが広がると応接間という一種の客間が導入され、ここには洋風の縁甲板、すなわちフローリングが使われるようになりました。
当初はフローリングだけでしたが、フローリングの上に置き敷きの絨毯が導入され、豪華さの演出に一役買ったことで、フローリングの上に絨毯を敷き詰める方が、「より豪華」という風潮が生まれました。
戦後の困窮期を経て高度成長期に移行すると、洋風生活が一般的になり、かつての「豪華な絨毯敷き詰め」の記憶がよみがえり、畳の上に安価な絨毯を敷くのが流行します。このときの主役がニードルパンチカーペットでした。

























