6月20日まで東京の世田谷美術館で「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展が開催されてています。アルヴァ・アアルトはサーリネンと並び称されるフィンランド建築界の巨匠です。アイノはアルヴァの妻。夫婦で設計事務所を経営し、建築や家具についてはアルヴァが、インテリア小物やテキスタイルデザイン等はアイノが担当しました。しかし、アイノのアルヴァに対する影響力は大きく、アルヴァの現代的なエコロジー志向はアイノの影響が大きかったようです。
ヘルシンキには見学可能なアアルトの住まいと事務所が保存されています。住まいの窓には日本の簾が使われ、壁面には畳(蓆=むしろ)のような素材が使われています。木部はほとんどが素材感を活かした素地仕上げで、日本人には全く違和感のない空間です。アアルトが活躍を開始した1900~20年代は、日本の文物が大量にヨーロッパに流れ込んだ時期で、アアルトもこの影響を受けただけでなく、親交のあった日本大使館の職員夫妻も何らかのソースを示したかもしれません。アアルトのデザインは北欧モダンのシンプルでスリークなデザインと、日本建築の素材感を大切にした美しさがフュージョンしたものです。
アアルトが亡くなって既に50年近く経ちますが、最近「ジャパンジスタイル Japandi Style」という言葉を良く聞くようになりました。一言で言えば、冷たくならずに最小限のインテリアを作り出す、北欧デザインと和デザインのハイブリッドです。まさしくアアルトが描き出した世界観とも言えます。建築情報サイトDezeenにはジャパンジについて7つのスタイルが提示されています。

























