紙上ブログ 不動産屋の独り言742 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 支離滅裂な飛び込み客に困惑 同業者に迷惑を掛けそうに
高齢女性のAさんが飛び込み客としてやってきた。「何カ月か前に一度こちらに来ています」と言う。そう言われてみれば何となく覚えがある。「今、生活保護を受けているが、年金もあるし、働くつもりなので生活保護は打ち切ってもらうことになると思う」と言う…
<p>賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。</p><p>人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。</p>

高齢女性のAさんが飛び込み客としてやってきた。「何カ月か前に一度こちらに来ています」と言う。そう言われてみれば何となく覚えがある。「今、生活保護を受けているが、年金もあるし、働くつもりなので生活保護は打ち切ってもらうことになると思う」と言う…
当社管理物件にプロのサッカー選手Sさんがいる。プロと言っても2部リーグで30歳。出場機会も減っているようだ。それを見かねて、先に当社の管理物件に入居していた会社経営者のAさんが、自社の社員であることにして給料を出して支援していたようだ。だが…
隣町の当社管理物件に入居する女性Tさんが退去することになった。勤務先がアパートの近所ということで都合が良く、法人契約で家賃の補助が得られて喜んでもらっていたが、半年ほどして、勤務先の介護施設から「現在法人契約で入居しているTさんに付き、当社…
耳が不自由な高齢女性がいる。電話で話すことは無理なため筆談になるし、来店の日時を予約して訪問して頂くことは難しい。予約して来て頂くだけでも大変な手間が掛かる。何度も来店してもらうのも気が引けるし、本人の負担も大きい。希望条件を聞き出しても、…
多摩地域のアパートに外国人夫妻が住んでいる。奥さんは企業の中で通訳をしていて日本語はペラペラ。ご主人も日常会話くらいなら不自由なく日本語が話せる。その奥さんから「台所の蛇口の立ち上がりのところから水が漏れています。直して頂けますか」との連絡…
当社の固定電話に掛かってきた電話は全て私のスマホに転送される。一人で営業していると、ずっと店番をしている訳にもいかない。銀行や案内その他の用事で1日の半分くらいは外出していることもある。その都度留守番電話になると、用件を録音するのが苦手な家…
定休日に電話を掛けてきた高齢女性。「こないだの紙切れだけどさ、あれ何よ」と怒る。紙切れというのは当社が出した更新契約の通知のこと。2日前には「金曜日10時に行くから」と電話してきたが、私が「それだとまだ市役所から費用が出ていないでしょう。そ…
何度かこの紙上ブログに登場しているとても気のいい家主から相談を受けた。その家主は、基本的にJRの拝島駅のアパートは地元の不動産会社に管理を任せているが、行きがかり上、当社でも片道1時間以上かかる戸建てやアパートを管理させてもらっている。 そ…
以前に当社で部屋探しをした女性。離婚を機にそこを退去して別の物件に引っ越したいと言う。ネットで見掛けた物件を「そちらで案内してくれますか」と聞く。「既に他の業者に問い合わせていると、うちが間に入れません」と言うと、「まだどこにも」とのこと。…
某家主が紹介した親戚の家主の後日談。短期貸し専門業者から、「焦っているお客様が17万円まで予算を伸ばすので」という問い合わせに、この家主は「家賃15万円で駐車場は別途。車を持ってないなら1万円を上乗せして16万円でならペットと子供がいてもO…
駅から離れた一軒家なのに、「小さな子供がいたらダメ、ペットもダメ、できれば1年くらいで出ていってもらえる客がいい」などと無理なことを言う家主がいる。客が付かないのは、不動産屋の苦労を全く理解していないからだ。先日も、「問い合わせ、来ないかね…
郊外の古いアパートでエステの店舗をやっている女性がいる。私は好きになれない。なぜなら、何かにつけて家主や私、施工会社に責任転嫁してくるからだ。「それは、私がやらないといけないんですか。建付けや構造の問題ではありませんか。そんなことにお金を払…
隣町の古いアパートに暮らす入居者。バツイチで独身40代の男性で、若い頃、郷里で事件を起こして逮捕されたことがある。最初に部屋探しで来店した時に、私が聞いた訳ではないが正直に話してくれた。その話し方や態度で今はすっかり更生しているのが分かる。…
あるオフィスビルのオーナーから借主の募集を依頼された。専任媒介ではなく、一般媒介だ。オーナーは同業者で、不動産会社を経営している。自社で募集できないのはオーナーが最近自己破産したから。以前から顔は知っているため引き受けることにして、先方の事…
日曜日の朝、家を出ようとした時に携帯に電話が入った。相手は1カ月前に入居した若い男性で、けがで仕事が続けられなくなって生活保護を受けている。「雨漏りしているんですけど、見てもらえませんか」とのこと。男性は2階に住み、1階には家主の高齢男性が…
近所で管理している小さな貸家の家主から電話があり、「私の従兄弟が貸家を持っているけど、入居者が決まらなくて困っている。オタクを『うちがお願いしている業者はすぐ決めてくれるから相談して』と紹介した。面倒をみてやって」とのこと。 すぐ決まるかど…
以前、当社で管理していたマンションの話。持ち主は病院の院長で、息子も医師。父親の病院まで通うのに自宅から遠く、諸事情ですぐには入居できなかった。息子は言葉の端々に棘(とげ)があって、不動産会社への不信感が伝わってきたので、息子が部屋を退去し…
隣町のアパートに住む女性から夜8時半に私の携帯に電話が入った。「こんな時間に何の用事だろう」と思ったが、電話に出ると、「昨日から隣の部屋のドアが開いている」とのこと。その部屋は新築の時から入居していた女性が郷里に帰ったため、現在は誰も入居し…
少し前、本紙に、ある企業が育児支援策として、子供が生まれた社員に100万円を支給する、という話が載っていた。それで、当社を担当しているその会社の営業社員から、「子供が生まれて、長い産休を取っていた」と聞いたので、訪問を受けた際に聞いてみた。…
都内の家賃取り立て業者から電話が入った。「そちら様で、家賃を滞納されて困っているケースはありませんか。もしあれば当社にお任せ頂けないでしょうか」と言う。退去していても5年以内なら引き受けられるとのこと。成功報酬とし、取り立てた分の約40%が…