紙上ブログ 不動産屋の独り言 736 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 生活保護の高齢女性から受けたおどし 更新契約通知に激怒して
住宅新報 2024年1月16日 号 6面

定休日に電話を掛けてきた高齢女性。「こないだの紙切れだけどさ、あれ何よ」と怒る。紙切れというのは当社が出した更新契約の通知のこと。2日前には「金曜日10時に行くから」と電話してきたが、私が「それだとまだ市役所から費用が出ていないでしょう。そんなに急がなくても役所から支払われてからでいいです」と言うと、「大丈夫よ。それくらい」とのこと。更新料は5万3000円、住宅共済保険が2年で1万8000円、合計で7万1000円。それくらいなら市役所からの入金を待たなくても払えるかも知れないし、契約だけ交わしておき、支払いは後でも構わない。とにかく明後日の朝一で契約を交わそう、と思っていたところに怒りの電話。
契約は経験済み
「更新契約を交わすのにお金が掛かるということは初めて聞いたよ。これからいろんな人に聞くし、他の不動産屋にも行くけど、それでもいいか」と言う。「もし他の不動産屋に行って『そんなものは払わなくていい』と言われたらタダじゃおかない」と考えているのが伝わってくる。その女性が入居したのは17年、更新契約は二度経験しているのだが覚えていないようだ。「うちの店に来れば、以前の更新契約書を見てもらえます。そうすれば初めてではないと分かるでしょう」と言ったのだが、「とにかく他の不動産屋に相談に行ってくる」と言って私の話は聞かない。更新費用は市役所から出るのだが。






















