紙上ブログ 不動産屋の独り言 730 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 人柄の良さで得をした入居者 普段の行いの大切さを感じる
住宅新報 2023年11月28日 号 6面

隣町の古いアパートに暮らす入居者。バツイチで独身40代の男性で、若い頃、郷里で事件を起こして逮捕されたことがある。最初に部屋探しで来店した時に、私が聞いた訳ではないが正直に話してくれた。その話し方や態度で今はすっかり更生しているのが分かる。「こんな人間じゃ貸してもらえませんかね」と聞く。言わなければ分からないことだし、私は気にしていない。話していて、信用できそうだと思った。
根はまじめ
「大丈夫です。今の話は私の胸にしまっておきます。お薦めしようとしている部屋の家主も、そういうことでとやかく言いませんから」と言うと安心してくれた。今は鳶職で収入には波があるが、このご時世、家賃の支払いがきついときもあるだろう。家主は「坂口さんが会って、大丈夫と思えたなら私は構いません」とのことで、契約も順調に進んだ。






















