紙上ブログ 不動産屋の独り言 554 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 コロナの影響が出始めた 家賃管理で立て替えしてきたが
客数や問い合わせが減ったとかではない。当社で家賃管理をしているアパートの入居者Yさんから電話があった。Yさんは都内の繁華街にある眼鏡店に勤めているが、「店の売り上げが落ち込んでいて給料も減るので、今月末は家賃が払えるけれど、来月分からは払え…
<p>賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。</p><p>人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。</p>

客数や問い合わせが減ったとかではない。当社で家賃管理をしているアパートの入居者Yさんから電話があった。Yさんは都内の繁華街にある眼鏡店に勤めているが、「店の売り上げが落ち込んでいて給料も減るので、今月末は家賃が払えるけれど、来月分からは払え…
あるアパートの1室が退去になった。いつもの業者に修繕の見積もりを出すよう依頼して、それを家主に送信すると、「見積もりが高すぎる。比較したいから、他の業者にも見積もりを取ってみてよ」と言う。だが、当社の下請け業者はもう20年以上の付き合いにな…
縁があって都内のある貸家の管理をしている。これまで入居者が替わったが、どういうわけかいつも借主に恵まれない。個人で契約しておいて、自分では住まずに無断で外国人向けのシェアハウスとして又貸ししたり、子供の家庭内暴力に悩む家族が壁に何カ所も穴を…
私も相当に面倒見がいいほうと思っているが、家主のAさんにはかなわない。普段は「ハートのない家主」を痛烈に書いている私だが、中にはこういう素敵な家主もいるという話だ。 入居者のため賃下げ 本来、家主がアパート経営をする理由は、老後の生活資金を…
何年も前に当社が管理するマンションに入居していた女性Cさん。40代半ばで、以前は携帯電話に連絡先を登録していたが、退去したのですぐさま削除した。当社の売り上げの8割は、リピーターか紹介のお客様。それが命綱になって、不便な場所にある零細不動産…
連帯保証人である元妻Bさんが、私からの催促でうつ病になっているという話。すい臓がんで余命いくばくもない借主の口から、「もう請求しないでやってくれ」と、最後の頼みのように言わせ、責任から逃れようとしていた。うちの店に来て、「こういう事情なので…
このブログの504話(19年5月28日号)で書いた「音信不通になった高齢借主」の続編。借主の転居や元々の管理会社が更新契約をしていなかったことで1年ほど前から家賃が入らずに音信不通になっていた高齢の婦人がいる。貸していたのは店舗。30年ほど…
私が賃貸仲介管理の仕事に就いて30年。数多くの家賃滞納者と接してきたが、連帯保証人がしっかりと補償してくれたケースは5件もない。実の親であっても「そんなの知らない。本人に言って。こちらだってそんな金はない」と逃げるケースがほとんど。契約書や…
少し前の話だ。店番をしていると、地方から上京してきたご婦人が道を尋ねるべく飛び込んできた。場所は分かるが、説明しても地図を書いても分かりにくい。遠くなかったので私が案内して差し上げた。 すると、後日、うちの店にお菓子とお米が届いた。私は店か…
当社で店舗を借りているお客様の話。住居にしている貸家の老朽化により立ち退きを迫られている。マンションに建て替えたい家主から「猶予期間」を与えられることもなく、問答無用で立ち退き訴訟を起こされた。 弁護士連名で 相談を受け、訴状を見せていただ…
話の頃合いを見て、私が「今掛けているのは元奥さんの携帯電話からですよね」と言うと、少し言葉に詰まった後、Aさんは「そう」と認めた。電話口で女性のボソボソ言う声が聞こえるから、指示を出されているのは明白。彼は「兄貴がもう片付けたと言っているし…
以前こちらのブログでも書いたことがある「離婚後も雷を怖がる元妻を思いやる高齢男性」のAさん。すい臓がんで入院して手術を繰り返し、死期は近づいてきたようだが、その一人暮らしの部屋の連帯保証人には元妻がなっている。今は入院していて「もう生きては…
事情があって私の営業テリトリーの多摩地区ではない新宿区内の物件を案内することになった。お客さんは私の母校の新聞室の後輩で、今年都内の大学に進学することが決まっている。どこの大学に進むとしても、これまで続けてきた柔道の関係で、新宿区内に住民票…
多摩郊外の古い貸家に、若い男性客から「中を見せてほしい」と不動産情報サイト経由で問い合わせが入った。私は、名前とメールアドレスだけの場合は返答しないことにしているが、その問い合わせには携帯番号が記入されていたので案内することにした。なぜなら…
多摩郊外の家賃16万円の貸家に住む入居者の話。半年前に更新通知を送っているが、「具合が悪くて入院した」や「決算でバタついていてなかなか更新契約でそちらに行く都合がつかない」と言い訳している。私も何度も電話やメールで早くしてくれるよう要請して…
当社の管理物件に高齢の男性が一人で暮らしている。半年ほど前に電話があり、「すい臓がんが見つかって手術することになった」とのこと。身寄りはおらず、何かあっても看取ってくれる人も孤独死した場合の片付けをしてくれる人もいない。一応それなりの蓄えと…
長く空いている部屋に同業者から申し込みが入った。申し込み者は生活保護を受けているが、そのこと自体は構わない。保証会社を利用してもらうことになり、免許証の表裏をコピーしてFAXしてもらったが、真っ黒になり、表情も文字も不鮮明。メールの添付ファ…
以前、私の携帯に「上の部屋の人がこんな夜中に洗濯機を回している。おたくから注意して止めさせてほしい」と電話してきた女性がいた。私が「上の階の人はそんな非常識なことはしません。もし、こんな時間に電話して起こしてしまい、誤解だったらどうしますか…
ある家主さんから電話があった。「実は101号室のOさんのご主人から電話があり、『今月仕事で入金予定だったお金がまだ振り込まれていないので、とりあえず4万円だけ先に振り込み、残りの5万円は少し待ってください』と仰るんです。一応坂口さんも承知し…
ある日、宅地建物取引士証の更新のための法定講習を受けてきた。年齢的に言っても、朝から夕方まで1日缶詰めになって講習を受けることになるのは苦痛以外の何物でもない。第一、5年に一度、その間に改正になった法律などを話して聞かせても、はっきり言って…