紙上ブログ 不動産屋の独り言 553 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主の対応の変化に戸惑う いつもの修繕見積もりに〝注文〟
住宅新報 2020年5月19日 号 6面
あるアパートの1室が退去になった。いつもの業者に修繕の見積もりを出すよう依頼して、それを家主に送信すると、「見積もりが高すぎる。比較したいから、他の業者にも見積もりを取ってみてよ」と言う。だが、当社の下請け業者はもう20年以上の付き合いになる1社だけ。他を当たれば安く対応する業者はあるだろうが、高すぎるということはないはず。それに、当社の下請け業者は小さな用事でもすぐに行ってくれる。「代金は結構です。簡単に直りましたので」と請求しないこともあるので、当社も家主も助かっている。それをいちいち家主に伝えるかどうかはケースバイケースだが、その家主は私から聞いて知っているはずである。
築古の修繕だから
仕方なく同業者に付き合いがあるリフォーム業者を紹介してもらい、見積もりを頼んだが、似たり寄ったりの金額だった。当然、家主は「高い」と言うが、見積もりが高いのではなく、アパートを建ててから30年。外装も内装も大規模な修繕をする時期に来ているということ。個別の単価ではなく、トータルの金額が上がっているにすぎない。それを説明したが、家主は納得しなかった。























