紙上ブログ 不動産屋の独り言 賃貸現場の喜怒哀楽 539 社会福祉協議会の温かさ 単身高齢者への心配り
住宅新報 2020年2月11日 号 6面
当社の管理物件に高齢の男性が一人で暮らしている。半年ほど前に電話があり、「すい臓がんが見つかって手術することになった」とのこと。身寄りはおらず、何かあっても看取ってくれる人も孤独死した場合の片付けをしてくれる人もいない。一応それなりの蓄えと年金があるので、生活保護は受けていない。
近隣住人も心配
だが、隣に住む老婦人からも、「隣のFさん、大丈夫でしょうか。階段を上るのも苦しそうで、見かねて私が買い物に行ってあげることもあります。相当に具合が悪そうで」と電話があった。私が「具合が悪い話は本人から聞いているので、私から国分寺市役所に電話するか国分寺市の社会福祉協議会に電話して相談してみます。何か方法があるかもしれません」と伝え、本人の了解を求めるためにFさんに電話した。 すると、「福祉の世話にはなりたくないんだよ。できる限り自分でやりたい」と言う。また、「買い物はタクシーで行ってアパートまで乗って帰るから大丈夫だよ」とも言う。階段を休みながら上っているのを他の住人にも見られている。年も年だし、肩肘張らずに福祉の世話になってくれればみんなが安心できる。「介護してもらうんじゃないんだよ。買い物の代行や洗濯、掃除もしてくれるから、何も気にせずお世話になればいい」と伝えたが、悩んだ結果、「やっぱりもう少し自分で頑張ってみる」とのこと。実は社会福祉協議会とはあらかじめ本人が了解すればすぐに包括支援センターで生活の補助をしてもらう話をつけてあったが、残念ながら辞退の連絡を入れた。























