大言小語 記事一覧
-
大言小語 今、なぜ、自転車か
以前、田舎と呼ばれる郊外で、1年ほど暮らした。そこでは車は一人一台の必需品。誰もが車で移動する。90歳に近い高齢者も含めて。 ▼確かにバスの本数も少なく、町の機能も散在している。もともと寂しい町なのだ(続く) -
大言小語 天才、おそるべし
昨年9月小欄に中学生棋士誕生の話題を載せた。まさに天才棋士であり、将来が嘱望される存在であると。それから10カ月近く経ち、その時の予測をはるかに超える活躍を見せている。藤井聡太四段、デビュー以来負けな(続く) -
大言小語 着ぐるみのPR大使
「アプレイざるちゃん」と「コンさるくん」。東京都不動産鑑定士協会の公式キャラクターが今年8月から11月にかけて投票が行われる「ゆるキャラグランプリ」に挑戦する。昨年誕生した「猿」を模した着ぐるみの不動(続く) -
大言小語 〝民泊新法〟の波紋
「住宅宿泊事業法案」(民泊新法)が先週、衆議院を通過し、今国会で成立する見込みが強まっている。最大の前提条件は、やはり年間180日の営業日数制限だろう。民泊単独事業では採算が厳しいのではとの見方も出てい(続く) -
大言小語 名は体を表す
統合に次ぐ統合で3行の名前が連なった大手都銀の長い行名から、漢字二文字が消えるという。業界再編が続く金融業界で、創業時の名前を残している銀行も相当減ったことだろう。同時に、固いイメージのあった銀行も(続く) -
大言小語 住まいの多様化
近年、住まいの変革が進んでいる。高齢者向け住宅や学生専用、共稼ぎ世帯向け、他人同士が共同で暮らすシェアハウスなど。核家族が中心だった昔は、「住まい=子育て」だった。世帯の多様化が、住まいの多様化を進(続く) -
大言小語 不便さも魅力に
ふるさと納税の過熱感から総務省は、還元率を3割程度に抑えるように各自治体に要請した。これまでは5~6割程度の還元率というから、半減程度になりそうだ。 ▼考えてみれば当初、ふるさと納税は、自分の好きなま(続く) -
大言小語 独裁者は孤独だ
彼の姿がテレビに映し出されることが頻繁になり、伝えられるのを見聞きするうちに、マイケル・コルレオーネのことを思い出した。外見はまったく似ていないけれども。 ▼マイケルは若い頃、父の仕事を蔑んでいた。(続く) -
大言小語 言葉を大切に
今村雅弘復興相が辞任した。東日本大震災について、「まだ東北で、あっちでよかった」と発言。安倍首相が謝り、引導を渡された。首都圏直下地震などの危険性と大災害に注意を払うべきとの意図があったにせよ、あま(続く) -
大言小語 人口の割り振り
地方創生の掛け声とは裏腹に東京一極集中が加速していることを図らずも映し出したのが、政府の審議会が示した「衆院小選挙区の新しい区割り案」だ。一票の格差を2倍未満に抑えるため、青森、岩手、三重、奈良、熊(続く) -
大言小語 変わらない報酬規定
弁護士も税理士も報酬規程は既に廃止されている。司法書士や不動産鑑定士の報酬も自由である。ところが、宅建業者の媒介報酬は今でも大臣告示に基づく規定(昭和45年制定)に守られている。こうした〝保護政策〟が逆(続く) -
大言小語 即断、即実行を
築地市場の豊洲への移転問題で揺れ続ける東京都。都民の声も賛否両論があり、落とし所が見えないが、時間を費やす余裕がないのだけは、誰もが認めるところだろう。そんな都政に対して、住宅・不動産に関わる意見も(続く) -
大言小語 企業の色に染まるな
桜の季節になると思い出すのが、中学か高校の教科書に載っていた大岡信氏の「言葉の力」。染色家の志村ふくみさんの仕事場で、きれいな桜色の糸で織った着物を見せてもらう。てっきり桜の花びらで染めたものと思っ(続く) -
大言小語 不動産業のおもてなし
先日、街中で「エクスキューズミー」と声を掛けられた。道に迷った欧米の外国人だった。これが逆に日本人が海外に、特に英語圏へ行けば、中学英語や英会話集などで「ハロー」「マイ・ネーム・イズ…」などと話すも(続く) -
大言小語 キューバの恋人
キューバに赴いたのは6年前の夏。知人には「フィデロに会いに行く」と、大口をたたいたが、会えるわけはないのだ。現地の人は「フクシマ」の地名を口にして、こちらを気遣う。地球の裏側で接する親切に感謝した。(続く) -
大言小語 震災の教訓
未使用のまま2年間の賞味期限を迎えようとしているミネラルウォーターが我が家には約50リットルある。賞味期限が来るのは今回で3回目。あの日から6年が経過した。2リットル6本入りの箱は様々な防災訓練に参加する(続く) -
大言小語 疑問に答えるべき
大阪・豊中市の土地は国有地で不動産鑑定士の鑑定評価額は9億5600万円だったが、8億円を超える額が差し引かれ1億3400万円で学校法人森友学園が入手した。8億円はゴミ撤去費用だというが、ヒ素やシアン化合物などが(続く) -
大言小語 プレミアムフライデー
個人消費を拡大して景気を立て直そうという狙いは分からないでもないが、企業活動や国民の暮らし、消費行動を十分理解した上でのものかどうか。経済産業省と経済団体の肝いりで2月24日に1回目が実施された「プレミ(続く) -
大言小語 8万時間の衝撃
ノンフィクション作家の加藤仁著『定年後―豊かに生きるための知恵』(岩波新書)によれば、現役(20~60歳)時代の総労働時間と、定年後(80歳まで)の総余暇時間はどちらも約8万時間だという。もし90歳まで生きた場合は(続く) -
大言小語 貿易摩擦が再燃
80年代後半、日本から米国への自動車の輸出攻勢によって、日米間に貿易摩擦が生じた。米国の自動車大手メーカーの本拠地であるデトロイトでは当時、日本車をハンマーでたたき壊したり、火をつけたりする労働者の蛮(続く)