大言小語 記事一覧

大言小語
住宅新報に連載中の1面コラム、「大言小語」です。
  • 大言小語 どう読む在庫増と家賃上げ

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     中国では不動産不況が深刻だ。全国販売の低迷による軟調な経済見通し、高い失業率、開発業者の未完成リスクに対する懸念が市場を支配し、回復プロセスが長引く可能性がある。銀行や投資家がリスク回避の姿勢を強め(続く)
  • 大言小語 まずは自分を守ること

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     今年度の新入社員も、そろそろ新たな環境に慣れた頃だろうか。今回は、〝昭和世代〟の考え方かもしれないが、新社会人の諸兄・諸姉に伝えたいことがある。  ▼簡潔に言えば、「自分を大切に」ということだ。会(続く)
  • 大言小語 風に乗れるか

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     4月から始まった相続登記の義務化。登記簿を見ても所有者が分からない「所有者不明土地」は全国で増加し、周辺の環境悪化や民間取引・公共事業を阻害する要因となる。国土交通省の調査では、全国の土地の2割以上が(続く)
  • 大言小語 人材の宝庫

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     10年間続いた本紙の人気連載、明海大学不動産学部生による「不動産の不思議」が、内容を一新して大型連休明けから再びスタートする予定だ。13年に始まったこの連載は、ビジネス経験のない学生たちが若い感性で住宅(続く)
  • 大言小語 利便性は常識を変えるか

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     この仕事に就いて、最も変化したのは、自分の持つ建て売り戸建て住宅に対するイメージだった。コスト削減や差別化、付加価値など随所に工夫を凝らした物件に接する機会が多いからだ。近年増えつつある高価格帯の建(続く)
  • 大言小語 郊外活性、経営者の意識次第

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     コロナで社会構造は変わったのだろうか。コロナ渦中は不要な外出をしないよう促され、オフィスも店も閑散とし、街から活気が失われていたが、昨年5月以降の社会経済活動の正常化で賑わいを取り戻した。訪日客が押(続く)
  • 大言小語 光は当たる

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     「白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」という有名な狂歌を、巷間で見聞きする機会がまた増えた。自民党のパーティー券事案や、それに絡む政治倫理審査会を受けてのことだ。歌の通りの意味と、「(続く)
  • 大言小語 広告表示の春

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     新生活に向けた期待感が高まる春の賃貸繁忙期。住まい探しに不可欠な不動産広告を目にする機会が多い季節でもある。業界では、いわゆる「おとり物件」の是正に取り組んできた。存在しない架空物件や成約後も募集表(続く)
  • 大言小語 千載一遇の機会

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     昨年1年間の訪日外客数は2500万人を突破して、インバウンドは著しい急回復を見せた。観光業や航空会社も急な展開に準備不足や人手不足で対応に追われたところが目立った。  ▼4月に水際措置が撤廃されて以降、(続く)
  • 大言小語 〝漫画の力〟に期待

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     築86年を迎える建物の老朽化対応のため、2月13日から全館休業に入った山の上ホテル(東京都千代田区)に続き、国の登録有形文化財の学士会館も、隣地との共同再開発のため、年内で営業を終了する。1928年に開業した(続く)
  • 大言小語 防犯カメラが見ている

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     ▼外国人が日本を評価する際に治安の良さ、礼儀正しさなどを挙げる。財布などを落としても拾った人が交番に届けてくれて手元に戻ってくることに驚く外国人は多い。先日、記者が取材先に急いでいるときに、PASMOにお(続く)
  • 大言小語 コスト上昇への〝銀の弾丸〟

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     マンション価格の高騰が続いている。不動産経済研究所によると、23年の首都圏新築分譲マンション価格は戸当たり平均で8101万円。東京23区に至っては、初めて1億円を突破したそうだ。周知の話ながら、まさにうなぎ(続く)
  • 大言小語 組織の真価

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     ▼サッカーアジア杯が開催中だ。23年に連勝街道を歩んだ日本代表は、予選リーグ第2戦で黒星。コンディション、監督の采配、勝負運など、複合的な理由が絡み合う勝負の世界に負けはつきものだが、もどかしい試合展開(続く)
  • 大言小語 潜在的な災害弱者

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     東日本大震災後に「国土強靭化」が国の政策に掲げられてから早くも10年が過ぎた。避けることがきない災害に対して、最悪の事態を想定しながら、人命を最大限に守り、経済社会の致命的な被災を抑止するなどの事前対(続く)
  • 大言小語 ダイバーシティーのあり方

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     昨年末にプレハブ建築協会がオンラインで開催した「すまい・まちづくりシンポジウム」は、障害のある人の地域での暮らしに焦点を当て、ダイバーシティー(多様性)やインクルージョン(包摂)などを尊重したコミュニテ(続く)
  • 大言小語 大災害を奇貨に

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     例年であれば、正月気分が抜けたとか、その類いの話しになるのだが、今年は正月気分など持つ余裕はなかっただろう。能登半島地震と、羽田空港の飛行機衝突事故が1月1日、2日と立て続けに発生したからだ。  ▼1(続く)
  • 大言小語 不動産が映し出す現実

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     新しい1年がスタートした。「辰年」の今年は、龍が上るがごとく景気の良い年を期待したい。それには足元で国民生活を苦しめているインフレ経済の対応として賃金が上昇することが欠かせない。大手企業のみならず、(続く)
  • 大言小語 上昇と改善の間で

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     今年も、本紙の選んだ「重大ニュース」をお届けした。読者諸兄はこれらのニュース群に対して、何を感じるだろうか。「これはふさわしくない」「あれが足りない」など、ご意見はあると思う。しかし、これはこれで本(続く)
  • 大言小語 住まいの役割

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     1年を総括する時期が近づいてきた。住宅・不動産業界の23年の重大ニュースは、次号をお待ちいただきたいが、個人的には物価高や実質賃金が低下する中で、住まいがある有難さを実感する1年だった。  ▼日常の備(続く)
  • 大言小語 金利上昇前夜

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     金利の本格上昇前夜にあって、買い急ぎ予備軍やローンの借り換え、返済見直しなどの動きが活発になっていくだろう。新規は金利上昇を織り込んで借り入れ計画を立てられるのでまだよいが、既に変動で借り入れている(続く)