紙上ブログ不動産屋の独り言700 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 部屋が貸し止めになった本当の理由 音トラブルは避けられない
当社の管理物件に連棟式の平屋2部屋の貸家がある。片方には高齢の婦人が一人で住んでいて、もう片方は入居者が施設に入って以降、もう2年も空いている。私が怠けていたのでなく、家主が「自分の好きなように室内を造り替えてみたいんで、終わったら連絡しま…
<p>賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。</p><p>人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。</p>

当社の管理物件に連棟式の平屋2部屋の貸家がある。片方には高齢の婦人が一人で住んでいて、もう片方は入居者が施設に入って以降、もう2年も空いている。私が怠けていたのでなく、家主が「自分の好きなように室内を造り替えてみたいんで、終わったら連絡しま…
前号(698話)のその後。私には「もう部屋が見つかったからオタクには行かないから安心して」とのことだったが、私が紹介した「ワケありや属性の悪い客の相談に乗ってくれる業者」でその後も部屋を探していたようだ。ただ、せっかく好条件の部屋を紹介して…
外出中に携帯に電話が入る。「どれくらいで戻りますか?今、店の前にいるんですが」とのこと。「20分くらいで戻ります」と言うと、「では待ってます」とのこと。急いで用事を片付けて戻ると、店の前に60歳くらいの女性が立っていた。中に入ってもらうと、…
688話で書いた高齢男性のその後。生活保護を申請していて、今住んでいるマンションからもっと家賃が安い物件に移る必要があった。パート先を解雇され、生活保護受給の決定が出る前だとなかなか審査が通らないし、何度か案内もして、申し込みが入っても娘が…
当社の近所のアパートが老朽化のために取り壊しすることになった。2DKが6世帯で、入居者はほとんどが高齢者。何人かが当社に部屋探しを依頼してきたが、生活保護受給者もいて、引っ越すためには今と同じ広さが必要になる。「引っ越す際に、ある程度の荷物…
中華料理店でランチを食べている最中に電話が鳴った。名前が登録されていないので、名乗られたけど周りの雑音でよく聞こえなかった。「これからお店に伺いたいんですけど、大丈夫ですか?」とのこと。「2時半くらいなら店に戻ります」と伝えると、「分かりま…
今から6~7年前だっただろうか、当社が管理を切られた物件がある。どうして管理を切られなければならないのか、家主の話はこじつけで全く納得がいっていない。だが、どこの不動産会社に管理を任せるかは家主の専権事項。当社が文句を言える筋合いではないの…
隣町のアパートの202号室に住む独身男性のKさんから電話があった。「下の端の部屋のおじいちゃん、最近はゴミを出している姿を見なくて、様子を見に行ったら、玄関の前に1月9日の新聞から散らかっていて、普段は几帳面な人なので何かあったのかな、と心…
私が年末に腰の骨を圧迫骨折していることを気に掛けていただき、何度かお電話をくださった家主がいる。ご自身も以前に腰の骨を圧迫骨折したことがあって、大変な思いをしているので気になったようだ。そのやり取りの中で、再びこんな話が出た。その家主はA市…
当社の顧客に大手学習塾の法人がある。その教室候補物件を探すのを依頼されていて、これは、と思う物件が出る度に「学習塾としての利用は可能でしょうか」と私が問い合わせている。居住用の物件であっても30件に1件くらいは塾として使用するのを認めてくれ…
当社管理のアパートに、夫婦の入居者がいる。その奥さんのほうから相談があった。「これから結婚する友達が部屋を探していて、旦那は近々独立する自営業で、しばらくは無職になるけど、それでも部屋って借りられますか」とのこと。「気に入った部屋が見つかっ…
正月休み明けに、隣町の当社管理物件に住む女性から電話があった。「お風呂の排水が詰まって流れが悪くなってしまったのですが、見てもらえませんか」とのこと。女性の場合は長い間に髪の毛がたまって排水が詰まってしまうことはよくある話。そう話したら、「…
部屋探しで困窮している人を専門で扱う業者から電話があった。日頃から懇意にしていて、私も何かと相談に乗っている会社である。 「さっき、3月中に部屋を出なければならない高齢者の娘さんから電話があって、部屋探しを頼まれたんだけど、以前に不動産屋と…
誰でも心の中に一つや二つくらいは「大きな傷」を抱えているものだと思う。私にもある。しかも一つや二つではない。心を病んでいる人なら自殺してしまうだろな、というくらいの傷である。背中に負っているものが何もなければ自殺していたかもしれない。 当社…
今は当社で管理を任されているアパートに、以前管理していた不動産会社の看板が貼ってある。当時からの入居者もまだ入居しているし、余計な不安を与えたくないので剝がしていないし、その会社も剝がさずそのままにしている。もしかすると意地であるかも。 最…
今、ある借地の上に立つ母屋と店舗の建て替えの相談に乗っている。その家主との付き合いはもう25年以上にもなる。いろんな住宅メーカーと取引があるが、その中でも最も信頼できて面倒見のよい住宅メーカーの営業マンを紹介することにした。家主は特に「どの…
実の娘によるDVで家を出ることになった高齢婦人(75歳)がいる。以前に近所で古本屋をやっていた男性が、廃業して今は社宅マンションの管理人をやっていて、その同僚、とのことで当社に相談があった。他に親族はおらず、生活保護も受けていないから保証会…
「そんなの甘えだろ!?」と言われるだろうけど、家主によっては、こちらがいちいち説明しなくても管理会社の苦労をよく分かっていてくれる家主もいれば、言わなければ分からない、いや、分かろうとしない家主もいる。当社で家賃管理をしている場合、家賃総額…
某住宅メーカーのリフォーム部門の責任者から電話が入った。「〇町3-4-1の住宅で、近く塗装工事をするのですが、そこから徒歩10分くらいまでで1カ月だけ短期で貸してくれる駐車場はありませんでしょうか」と言う。どうやら、リフォーム部の車でなく施…
他社からの申し込みで、保証会社の審査が通ったことで申し込みを受けることにしたのだが、なんか、契約に来たときから「こんなことなら保証会社が審査を通しても断りたかったなあ」と思った客の話。 ご主人は内臓の病気で入院中とのことで契約には奥さん一人…