紙上ブログ不動産屋の独り言694 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 不動産屋冥利に尽きる話 (上) 家主から管理を切られたが
住宅新報 2023年3月14日 号 6面

今から6~7年前だっただろうか、当社が管理を切られた物件がある。どうして管理を切られなければならないのか、家主の話はこじつけで全く納得がいっていない。だが、どこの不動産会社に管理を任せるかは家主の専権事項。当社が文句を言える筋合いではないのは承知している。家主は、アバートに隣接する母屋に、ご主人と娘と義母とで暮らしていたが、ご主人が突然病に倒れアッと言う間に亡くなってしまった。そうなると、義母との折り合いが悪く、年老いた義母を置いて自分と娘は賃貸マンションに引っ越してしまった。
未亡人にアドバイス
だが、まさか母親より先に跡取り息子が亡くなるなんて想定外のことで、不動産の名義は両親が健在であるにもかかわらず、すべて亡くなったご主人の名義になっていた。2人の姉が使っている土地も、アパートも母屋も全てご主人の名義になっていて、母親が亡くなれば当然に遺留分を請求されることになってややこしい。ご主人が亡くなった際に相談を受け、私が、後のトラブルを避けるために、義姉が現在(家を建てて)使っている土地はそれぞれに贈与したほうがよい、とアドバイスした。遺留分より多くなるかもだけど、そうでなくても義母の面倒を見ないで出て行っているのだから多少は譲歩しておいたほうがよいから。























