紙上ブログ不動産屋の独り言700 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 部屋が貸し止めになった本当の理由 音トラブルは避けられない
住宅新報 2023年4月25日 号 6面

当社の管理物件に連棟式の平屋2部屋の貸家がある。片方には高齢の婦人が一人で住んでいて、もう片方は入居者が施設に入って以降、もう2年も空いている。私が怠けていたのでなく、家主が「自分の好きなように室内を造り替えてみたいんで、終わったら連絡しますよ」と言っているから。数カ月に一度くらい、家主が材料や工具を持ってきていろいろ手直ししているのだが、プロの大工がやるのでなく素人の家主がやることだから時間が掛かっている。完成すれば当社に管理を任せて頂けるのだからせっついたりしないで見守っていたのだ。
かつては隣人と
ところが、である。家主から連絡があって、「あの部屋は当面貸さないことにしました。たぶん、誰が入ってもトラブルになってすぐに出て行ってしまうと思うんだよね」と言う。「どういうことですか?」と聞くと、「隣のお婆ちゃん、耳が悪いでしょ、だからテレビの音量なんかもの凄いんだよ。私が工事に行っていた時も驚いたんだけど、本人は気付いてないんじゃないかな」とのこと。それはあり得ると思う。老婦人、施設に入った隣人の前の入居者とトラブルが起きていて、私に「隣の爺さん、時々壁を蹴飛ばしたり、物をドスンと落とすような音がするんだけど注意してもらえないかな。その度にドキッとして生きた心地がしないんだよ」と電話をしてきたので、隣の高齢男性に「心当たりがありますか?」と聞いて、煮え切らない態度だったので注意をしたことがあるが、真相は違っていたのかも。だとすると、私のせいで高齢男性は引っ越したのかも。























