紙上ブログ不動産屋の独り言687 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 電話で入居者が号泣 誰でも心に傷を抱えているもの
住宅新報 2023年1月24日 号 6面

誰でも心の中に一つや二つくらいは「大きな傷」を抱えているものだと思う。私にもある。しかも一つや二つではない。心を病んでいる人なら自殺してしまうだろな、というくらいの傷である。背中に負っているものが何もなければ自殺していたかもしれない。
当社の管理物件の入居者に、幼い頃から大変な苦労をしてきた人物がいる。今も、精神を病んでいる母親の件で相当な苦労をしているのだが、それがためか50歳を超えた今も独身である。その入居者と母親の立ち退きの件で電話で話していて、こんな話になった。私が「そちらのアパートは最近になってペット可になっていますから、〇〇さんも犬とか猫とか飼われたらどうですか。癒やされますよ」と言うと、何やら口ごもっていたが、ゆっくりと話し始めた。
野良猫の思い出























