紙上ブログ不動産屋の独り言690 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 部屋探しの相談を受け ギャップのある姉弟に驚き
住宅新報 2023年2月14日 号 6面

当社管理のアパートに、夫婦の入居者がいる。その奥さんのほうから相談があった。「これから結婚する友達が部屋を探していて、旦那は近々独立する自営業で、しばらくは無職になるけど、それでも部屋って借りられますか」とのこと。「気に入った部屋が見つかったら、取りあえず申込書を出してみて審査を受ければいいでしょう。通帳のコピーなんかも提出して残高が十分にあれば大丈夫かと思いますよ」と伝えたのだが、同じ敷地に別のアパートがあって、そこを借りたいようだった。「一度来店してもらえますか」と聞くと、「はい、分かりました」とのこと。ところが、である。
警察沙汰に
年が明けてすぐに電話があった。「大みそかに、彼女の実家の近くの駐車場で彼氏から殴る蹴るの暴行を受けて、彼氏は今警察にいます。別れることになりました」と。警察を呼んだら現行犯逮捕されたようだ。さて、そうなると話が変わってくる。しかも以前の彼氏との間に4歳の息子がいる。これから生活保護の申請をするようだが、認められるかどうかは未知数。それで保証会社が審査を通してくれるかどうか心もとない。うちの入居者夫婦は「いつまでならうちの部屋にかくまっていて大丈夫ですか」と聞く。「せいぜい1カ月か2カ月くらいだね」と答えて本人に来店してもらうことにした。























