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プレミアム会員限定紙上ブログ不動産屋の独り言692 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主からの電話で思いをはせる 最低限のマナーはあって然り

住宅新報 2023年2月28日 号 6面

連載: 不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜

売買・賃貸仲介
紙上ブログ不動産屋の独り言692 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主からの電話で思いをはせる 最低限のマナーはあって然り

 私が年末に腰の骨を圧迫骨折していることを気に掛けていただき、何度かお電話をくださった家主がいる。ご自身も以前に腰の骨を圧迫骨折したことがあって、大変な思いをしているので気になったようだ。そのやり取りの中で、再びこんな話が出た。その家主はA市とB市にアパートを所有していて、それぞれ地元の不動産屋に管理を依頼している。A市の物件は当社で管理させていただいているのだが、もう一軒のほうを管理している業者は更新料は家主と折半でなく、全部を業者が手数料としてもらっているようだ。「オタクはずっと半分送金してくれているけど、どちらが正しいのかしら」と聞く。その業者に「半分くれ」と言うのでなく、「もし更新料のすべてが管理会社の手数料になる決まりだとしたらオタクに申し訳ない」と言うのだ。そういうお人柄である。

更新料は誰のものか

 私が知る限り、どこの業者も更新料は家主と半分ずつにしていると思う。私は35年間、そういうものだと思って商売していた。更新料は、更新しに来てくれた入居者から管理会社が受け取るが、本来は家主が受け取るもの。管理会社は家主の代理で受け取るだけ。そこを勘違いしているか、自分たちに都合よく解釈している不動産屋がいるのかも。ただし、それらの事務手数料は「あって良いもの」と思うから、1カ月分を更新料として受け取った中から半分を頂き、半分を家主に送金するのが妥当であろう。管理会社が受け取ったからすべて管理会社の利益、というのは欲のかき過ぎというもの。

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