連載 記事一覧
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幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 ◇18 改正民法施行まで1年半弱 本格的〝契約社会〟は日本になじむか
改正民法の施行(20年4月1日)まで1年半を切った。その特徴を簡潔にいえば、「契約趣旨」と「契約文言」の重視である。例えば、契約違反(債務不履行)について従来は、「責めに帰すべき事由(の有無)」が問題となって(続く) -
居酒屋の詩 (25) 会長は 哀しからずや 今日の空明日の空にも 染まず微酔う
かつて住宅新報社で総務局長を務めた人がいた。退職後は郷里の山梨(笛吹市)に帰り、今はぶどうの栽培に精を出している。 毎年秋になると巨峰、マスカットベリーなど数種類の甘いぶどうを届けてくれる。その甲州の(続く) -
社説 少子高齢社会の新ビジネス 市場縮小跳ね返す視点を
不動産業はドメスティック(国内)産業の代表格といわれる。一部では、海外不動産投資や、海外でマンションや戸建て住宅を販売する動きも盛んだが、中小規模の不動産会社には限界がある。そのため、少子高齢社会の今(続く) -
ひと たどり着いた低利融資で物件取得 マル経融資で収益物件を購入した丹治不動産管理社長丹治眞人さん
千葉県習志野市内に所有している築20~30年の木造アパート3棟を自主管理する管理会社、丹治不動産管理を立ち上げたのが3年前。自ら社長として、日ごろから入居者募集のため、近隣の親しい仲介会社への営業回りは欠(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言475 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 駐車場探し、むなしい結果に… 「せめて返信は欲しい」
店番をしていたら珍しく飛び込みのお客さん。30歳過ぎくらいの男性で、「この辺りで駐車場を探しているのですが」とのこと。使用するのは奥さんらしい。それで、自宅と勤務先の所在地を聞くと、店の外に出て奥さん(続く) -
大言小語 揺らぐもの
今、触れずにいられない話題と言えば、建物に使われる免震・制振用ダンパー装置の「検査データ改ざん問題」になるだろう。建設・不動産業界だけではなく、世間一般を震撼させたことは間違いない。ただ、これら装置(続く) -
今週のことば 免震・制振(1面)
免震は、基礎部分にゴムやオイルダンパーなど伸び縮みする装置を置き、地震の揺れが建物に伝わりにくくするもの。制振はオイルダンパーを建物の内部などに設置して、地震や強風の力を吸収して振動エネルギーを低減(続く) -
ニュースが分かる! Q&A 「定期借地権勉強会」発足の訳は? 法施行から四半世紀!変わる時代背景
後輩記者 最近、定期借地権(定借)の勉強会が始まったと聞きました。 先輩記者 定期借地権推進協議会がやっている勉強会のことだね。この協議会は大手住宅メーカーやディベロッパーが主な会員で、勉強会(続く) -
東京カンテイ 中古マンション価格 988 小田急江ノ島線(2)、多摩線 藤沢で築浅増、9%上昇
中古マンション価格(3.3m2単価)の推移 データ提供:東京カンテイ。単位:万円(平均築年数/同専有面積) 駅名 現在 1年前 2年前 ◆小田急江ノ島線(2) 藤沢本町 (続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編118 地役権設定契約では何が定められるか?
Q 前回、地役権設定契約の内容について話がありましたが、その契約書には具体的にどのような事項が定められるのでしょうか。 A 一般的な例で申し上げれば、次のような事項が盛り込まれると思います。 (1)当(続く) -
鑑定士協連レター 都道府県地価調査 全用途平均が27年ぶり上昇
18年都道府県地価調査がこのほど発表された。全国平均では、全用途平均は91年以来27年ぶりに上昇に転じた。用途別の概況をまとめた。 【住宅地】 全国的に下落幅の縮小傾向が継続している。 東京圏(続く) -
不動産・住宅スケジュール
◎10月は「土地月間」「住生活月間」です。 ◎競売不動産取扱主任者試験受験申し込み受付中(10月31日まで) ◎ビル経営管理士試験受験申し込み受付中(10月31日まで) 10月30日(火) ◎全国宅地建物取引業協会連合会が「こ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第256回 多発する災害に備える 長期的により高い安心を 佐藤真誠 不動産学部3年
【学生の目】 最近、自然災害のニュースをよく目にする。地震、台風、集中豪雨や竜巻など、今年も日本各地で災害が発生し、人命や資産に被害が生じた。9月6日の北海道胆振東部地震では傾斜地崩落や内陸部の液(続く) -
マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ アトラス調布(2) 東京都調布市 築くコミュニティ 奨励金などを活用
管理組合が主導したり、設立に際して支援したりした集まりや団体は前回に続き、以下の残る3つです。 ●おしゃべり広場 「部屋で赤ちゃんと2人きりで煮詰まっている」という、若いママたちの声を受けて設けられた(続く) -
廣田信子の紙上ブログNo.165 マンション管理応援歌 町会とマンションの問題は時を待つ
地域の町会とマンションの関係は悩み深いものがあります。マンション住民の町会への積極的参加を歓迎していない地域もあるのです。 戸数に見合う会費を払っているのに議決権はマンションで1票と言われたり、(続く) -
地域が変わるインバウンド 交流人口増加がもたらす恩恵 (69) 日本の城はエキゾチックだ(1) 外国人が大分・杵築の城下町を着物で歩く
着物が似合う 大分県の杵築市は、国東半島にある城下町だ。石畳の坂道、武家屋敷、海に突き出た本丸など、江戸時代にタイムスリップしたような魅力がある。ところが、5年前に立ち寄った際には、旅行者が少なく(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (41) 宅建試験を終えられた方へ 専門家として地域貢献を
去る10月21日、平成30年度の宅地建物取引士資格試験が実施されました。試験勉強~受験を終えられた皆様、本当にお疲れ様でした。これから宅建士として活躍される皆様の中には「今後どのような宅建士として業務に従(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(25) 地域資源を生かす ~まちづくりからインバウンドまで 小湊鐵道地域の強い絆 トロッコ列車が走るローカル線 古いが故の新たな価値
18年6月28日、JR千葉駅ビル「ペリエ千葉」がグランドオープンとなり、約7年半にわたる建て替え、改修工事がほぼ完了した。更に、千葉駅東口地区は、老朽化した3棟の既存ビルを機能更新して共同化すると共に、大街(続く) -
居酒屋の詩(24) 明月や仕事帰りのひとり酒
秋も深まり人恋しい季節だが、仕事帰りの一杯は、やはり一人で呑むのがいい。夕空に浮かんだ真っ白い月に押されるようにのれんをくぐる。 しかし、一人で呑むのにふさわしい居酒屋となると、案外少ないものだ(続く) -
幸福論的「住宅論」 住宅評論家本多信博 ◇17 戸建てシェアハウスへの郷愁 渇いた単身社会に潤いを
「一つ屋根の下で暮らす」という、どこか温もりのある言葉はもはや死語となってしまったのだろうか。昔は親も兄弟(姉妹)もそれぞれ家の中での役割があった。兄弟同士ケンカもしたが、協力し合うことのほうが多かっ(続く)