紙上ブログ 不動産屋の独り言 192 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「二人の対照的な家主さん」 人間性の差があまりに歴然
以前、こちらの紙上で書かせていただいた「若くしてご主人が亡くなられた奥様」のその後と、それとは対照的なお話。 その奥様は法人契約で借りていた部屋に、家主さんの厚意で、契約書を書き換えずに個人契約で、しばらくそのまま入居してもらうことになった…
<p>賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。</p><p>人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。</p>

以前、こちらの紙上で書かせていただいた「若くしてご主人が亡くなられた奥様」のその後と、それとは対照的なお話。 その奥様は法人契約で借りていた部屋に、家主さんの厚意で、契約書を書き換えずに個人契約で、しばらくそのまま入居してもらうことになった…
先日、同業者さんの会社を訪問していて、話題が生活保護の不正受給に及んだ。以前にこちらでも、「不正受給かどうかは不動産屋に聞け」との提案をしていて、それは保護費を不正に受給している人間かどうかをどう見極めるか、という話だが、今日は「こうすれば…
うちの管理物件の2階に独身の若い女性が入居している。 とても真面目なOLさんで、当社には特に連絡はなかったが、1年前に転職していたようだ。その娘さんの真下の部屋には高齢だが元気なご婦人が1人で暮らしている。 一緒に夕飯 先日、娘さんが更新契…
契約時に前家賃を預かったものの、その後の家賃はいつも遅れて私が立て替え続けている入居者(若い新婚夫婦)がいる。当社で家賃管理をしていて、家主さんからは管理料もいただいているから家賃が入っていなくても当社は立て替える。 見るからにホスト 大手…
当社のお客さんである若夫婦から「家を買いたいので相談に乗って欲しい」との電話があった。来店してもらって詳しく条件を聞いてみると、既に自分たちでも物件を探していたようで、それを私に一緒に見て欲しいと言う。私のお墨付きをもらったならそのまま申し…
閉店間際の時間になって若い女性が来店した。近所で駐車場を探している、とのこと。 陽はすっかり落ちてしまっているので、翌日改めて来店してもらうことにしたのだが、契約するのは母親、だと言う。母親が忙しくて来られず「適当な駐車場を紹介してもらって…
外出先から帰ってくると、店の前で貼紙広告を熱心に見ている人がいた。高齢のご婦人であった。もしも一人暮らしをするための部屋探しだったならキツイ(審査が下りない)な、と思っていたが無視するワケにもいかないもの。もしかするとお子さんやお孫さんの部…
管理会社である不動産屋の私にカネを借りに来た入居者の話。良く解釈すれば「相談しやすい」と思ってくれているのかも知れないが、本当は「なめられている」だけかも。 手みやげ持参 月初めの午後、「今日の夕方、ちょっとお邪魔していいですか?」と管理物…
先日、テレビのニュース番組の中の特集で、今時の賃貸住宅の傾向を放送していたが、内容的には 「オイオイ」というくらいお粗末なものだった。 古くなったアパートが空室にならないために、入居者の希望を聞いて好きなようにリフォームしてくれるケースを紹…
これはある会合で同業者から聞いた怖いお話。 多摩の郊外で、タクシー乗務員がグループを作って、そのうちの誰かが部屋を借りる際、別の人間が連帯保証人を引き受けて賃貸借契約を交わしているとか。 たいていは親族を保証人に立ててもらうのだが、身寄りが…
当社のお客様から「グランドピアノが置ける2DK以上の部屋を探してください」との依頼があった。置けるだけではダメで、そこでピアノ教室を開きたい、とのこと。アップライト型は置けてもグランド型が置ける賃貸マンションは少ないもの。ましてや教室を開く…
当社の貸家に入居していた夫婦のご主人が41歳という若さで亡くなった。ご主人は大企業に勤めていて、更なる昇進も決まっていたのだが、病魔に冒され、アッと言う間に帰らぬ人となった。 早すぎる死 亡くなられたのは8月のことであったが、私に連絡があっ…
私の家内の実家は岩手にあり、米を作っている。以前書いたことがあるが、生活保護受給者の高齢者のTさんにその新米を毎年30キロ送っているのだが、そのTさんから、今年も届いたとのことで、事務所に挨拶に寄りたいと電話があった。 義理堅い 気心は知れ…
最近、インターネットで「敷金返還に関する交渉を引き受けます」という司法書士事務所の広告をよく見かける。手数料は1万円の定額だったり、基本料金+敷金を取り戻した金額に対する成功報酬だったりだが、司法書士が法的・道義的に公正な判断に基づいて、代…
10年前、ある事情で山形から上京し、当社で部屋探しをしたお客さんの話。 私と同年で、結婚しているが郷里に奥さんと子供を残して1人で着の身着のまま上京していて、家具も電気製品も服も下着さえもなく、聞けば、郷里の奥さんとは離婚寸前なんだとか。当…
知人の不動産の賃貸借契約に不動産業者であることを隠して、つまり「不動産屋でない友人」として同行すると実に面白い。 ケースとしては、同級生の子供が都内の大学に入学する際、部屋探しをして、同業者客付け不可の物件で条件の良い部屋があった場合、私は…
以前、当社で部屋を紹介した生活保護受給者の青年が来店した。「いよいよ車椅子での生活になるので、2DKの部屋に移りたいから紹介して」と言う。希望条件を詳しく聞き、何件かの資料を渡すと喜んで帰っていったのだが、帰り際にこんなことを言う。「向かい…
10年前から当社の管理物件に入居している長男が、「最近は手狭になってきたんで、もう少し広い部屋に引っ越したいんだけど……」と電話してきた。手狭、と言うが、家具や家電品が増えた、ということでなく、PC用品のダンボールが増えただけ、つまりアパー…
まだインターネットなどという便利な道具がなかった頃、当社の入居者さんが部屋探しをしている友人を紹介してくれた。当社に来てもらい、希望条件を詳しく聞くと、多摩地区ではなく、南武線の川崎方面のほうが勤務先との関係で便利だと分かった。もちろん、不…
管理物件に家主さんの家族が入居することがたまにある。 以前なら、部屋が空くということは収益に繋がることになるのだからありがたいことであったが、最近は一度空いてしまうと何カ月も申し込みが入らないことがあるので痛しかゆしといったところ。なので、家主さんから「うちの子供が使うから今回は募集しないで」と言われると、物件によってはホッとすることもある。だが、その場合でも家主さんの対応はマチマチだ。