不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第29回 ハワイが抱える不動産の課題 住宅不足の解決案にも課題多く
住宅新報 2024年12月3日 号 7面
9月上旬に海外研修として、ハワイ州のオアフ島に一週間滞在した。そこで、ハワイが観光地として繫栄していく一方で、深刻な問題の数々に直面していることを痛感した。
そうした問題の一つに住宅価格の高さが挙げられる。近年では、コロナパンデミック後のリモートワーク普及が需要を急増させ、一戸建ての価格が急激に上昇するなど、全体的な住宅価格の上昇が続いている。ハワイの住宅価格は世界的に見ても群を抜いて高く、島別に見るとハワイ州の人口の70%を占めるオアフ島が一番高い。住宅価格上昇の要因として挙げられるのは、世界有数のリゾート地として〝価値〟があること、手厚いサポートにより外国人でも比較的簡単に不動産購入・賃貸が行えることなどである。それにもかかわらず、自然環境保全や過剰な開発を抑えるために、土地利用規制が厳しく新規開発が停滞している。要するに、需要が集中している状況で、供給が追いついていないことが、ハワイの住宅価格上昇に繋がっていると考える。
そしてハワイに住む人々の貧困も問題となっている。研修資料で見たデータでは、アメリカ全体でハワイ州の生活費用が一番高く、かつ可処分所得が一番低いとされていた。ハワイの住民は、賃金も高いが物価がそれ以上に高いため、一戸建てのローンを組めるのはわずか21%だという。これらの影響により生活を脅かされ、ホームレス問題を助長しているのではないか。
























