マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ ゼームス坂パークハウス【後編(1)】 東京都品川区 特許工法で条件クリア センターの意見が示唆に
住宅新報 2020年4月7日 号 11面
連載: マン活に励む管理組合

アワット工法で壁にスリットを入れる
理事長の経験が最も長い蕪木さんが委員長を務めていた耐震化検討委員会は、耐震改修の方法について、もっと調査・研究する必要があると判断。「東京都防災・建築まちづくりセンター(以下センター)」に相談したところ、階段室の壁を補強することでブレースなしで耐震化できるのではないか、との意見が出ます。この示唆は、後に委員会にとって大きなヒントとなりました。
更に耐震工事の実績があるゼネコン2社に、ベランダにブレースの入らない補強プランを依頼。営業費の名目で、無料にて提案してもらえたそうです。しかし、それらのプランは想定していた工事費の倍以上の金額……。資金面でも大きな課題が出てきてしまいました。委員会では(1)修繕積立金が工事可能な金額になってから耐震改修を実施、(2)所有者から一時金を徴収、(3)不足分の借り入れ、(4)最も弱いピロティの補強だけを先行して残りは資金のめどが立ってから実施――なども検討しますが、どれも難しそうでした。
そこで、これまでに耐震診断コンペに参加してもらった企業などに対し、設計受託の打診をすることに。条件として、耐震強度がIs値0.6以上になることはもちろん、予算内に収まることや工期のほか、専有部分に立ち入らずに工事をすること、各住戸へブレースを設置しない工事とすることなどを盛り込みました。その結果、「NPO法人耐震総合安全機構(以下JASO)」からブレースを用いず、階段室の壁の補強と耐震スリットを中心とした補強案が提案されたのです。






















