マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ 入間駅前プラザ【後編(1)】 埼玉県入間市 頑張る大規模修繕委員会 合意形成がスムーズに
住宅新報 2020年2月25日 号 23面
連載: マン活に励む管理組合
中澤さんが理事長になった12年に、大規模修繕委員会が発足。理事経験者や建設会社に勤務経験のある人、会計のエキスパートなど、中澤さんをバックアップする体制が整いました。コンサル会社と一緒に修繕項目について診断したところ、東日本大震災後でも建物の亀裂などはなく、躯体にも問題がないことが確認されたそうです。従って、2回目の大規模修繕では防水工事に力を入れ、屋根瓦をスレートに、またピッキング予防と耐震性向上のために、玄関ドアもフレームごと交換することにしました。
同年8月にはコンペ方式で施工会社を決定。10月には臨時総会を開いてすんなり可決し、施工会社と契約、着工とトントン拍子に話が進みました。14年の消費増税に間に合わせるため、大急ぎの決定事項が続きましたが、コンサル会社と共に委員会メンバーが頑張り、住人に何度も説明会を開催するなど、スムーズな合意形成のための努力が陰にありました。
積立金の不足問題も
また、長期修繕計画書を見直す際に、積立金の不足問題も出てきました。第二管理組合では、「管理費」のほか「修繕積立金」と「棟別修繕積立金」があります。しかし、棟によって戸数が違い、更に一部の棟の棟別積立金の設定が低かったこともあって、工事をすると将来的に一部の棟で積立金が足りなくなることが判明したのです。そこで、臨時総会では該当する棟を主体に、翌年から「棟別修繕積立金」を値上げすることも決めました。
無事に着工し、着々と修繕工事が進んでいたある時、大きなトラブルが発生しました。それはその年一番の大雪が降った早朝のことです。最上階に住む元理事の新井さんは、水音で目が覚めました。起きてみると、家の中に雨が降ったのかと思うほどの水が天井から落ちてきていて、ひどい水漏れがしていました。原因は、前日からの大雪。ちょうど屋根の修繕をやっている最中で、断熱材を剝がしてカバーで覆っていたところから水が入り込み、落ちてきていたのです。
「いろんなところから水がポタポタ垂れてくるから、洗面器を持って家の中を走らなきゃいけないくらいでした」と新井さん。天井はもちろん、床も壁もテーブルの上もびっしょりぬれてしまったそうです。修繕委員会および理事たちは大至急集まり、施工会社を呼び、まずは事態の把握に努めました。早朝のことだったため、まだ水漏れに気付いていない人も多く、最上階の家を役員が1件1件訪ねて聞き取りをしたところ、それぞれ被害に差はありましたが、数十戸がトラブルに遭っていたそうです。
(取材年月:19年5月)
【マンション概要】
建物名/入間駅前プラザ(第二管理組合)▽所在地/埼玉県入間市▽階数/地上5階建て▽総戸数/210戸(8棟)▽竣工年/87(昭和62)年▽管理形態/部分委託▽管理会社/日本総合住生活(株)▽総会開催/毎年5月▽役員数/12 ~14名▽役員任期/1年(輪番制、再任は妨げない、理事長・監事ら数名が留任)
























