マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ エステート鶴牧4・5住宅【前編(1)】 東京都多摩市 団地全体の将来見据え 外断熱断念の過去も経て
住宅新報 2019年11月12日 号 13面
連載: マン活に励む管理組合

環境との調和に優れるエステート鶴牧
一級建築士の花牟禮(はなむれ)さんは、多摩ニュータウンの豊かな住環境にひかれ、20年ほど前に家族と共に移り住みました。住居として選んだのは、全29棟の低層棟からなる総戸数356戸の「エステート鶴牧4.5住宅」(以下、エステート鶴牧)。昭和57年に建てられた当時から、自主管理を貫いている団地です。ゆったりとられた敷地に2階から5階建ての低層住宅が点在し、各戸の専有面積も70m2から100m2超まで、タウンハウスやメゾネットなど様々なタイプの住居が用意されています。
公共施設やマンションなども手掛ける建築設計事務所に勤める花牟禮さんは、多摩ニュータウン内の住宅設計に関わったこともあり、ニュータウンの良さについてはよく知っていました。「旧公団が一番元気なときに環境のことをよく考えてつくったのがこの時代のマンション。エステート鶴牧も同じで、周辺環境との調和が素晴らしい」と花牟禮さん。入居して4、5年経ったころ、当時の理事長が子供の同級生の保護者だったこともあり、大規模修繕委員に関わることになりました。
大規模修繕委員会で花牟禮さんは、当時アメリカやドイツで既に実績のあった外断熱改修を提案しました。しかし、公共施設の外断熱改修を手掛けたメーカーにヒアリングをしたり、様々な勉強会に参加した結果、外断熱の良さは理解できたものの、建築上の疑問点が解消されなかったこと、また特に金額面で折り合いがつかなかったため、この時は外断熱改修を断念し、既存の建物を修繕するにとどまったのです。






















