東京都不動産のれん会 不動産業の『礎』築く ~その軌跡と貢献 奔走した藤川豊次郎氏
住宅新報 2016年12月13日 号 14面
宅建業を善良に営む事業者にとって、「悲願」ともいえる宅地建物取引業法が昭和27年に成立した。その立役者の一人が、後々の東京都不動産のれん会を創設する最主要メンバーである藤川豊次郎氏だが、「『ようやく不動産に関する法律ができた』と、仲間同士で喜び合いながら乾杯していた」と豊次郎氏について語るのは、息子の藤川欣也氏。現在の藤川不動産社長だ。
宅建業法成立当時、二十歳前後だった欣也氏。その時の豊次郎氏の多忙な様子をよく覚えているという。「本当に、凄い親父だったと尊敬する。とても真似できない」
宅建業法制定に向けて結成された「不動産取引法立法促進連盟」の本部事務局が、当時の藤川不動産内に置かれていたため、多くの様々な要職者たちが出入りする光景を目にした。中には大物政治家もいた。また、千代田区議で議長も務めた豊次郎氏は、地域活動などにも手を抜くことなく懸命に取り組んでいたため、まさに休む暇もない忙しさだった。「こんな世の中ではいけない。不動産取引に関する法律が絶対に必要だ」が口癖だったという。























