居場所をもとめ 今宵も一献 「たき」 〈東京・人形町〉 (42) 〝どこか寂しげ〟が丁度いい お気に入りの席から
住宅新報 2016年12月6日 号 15面
連載: 記者おすすめ 今宵も一献

「たき」 〈東京・人形町〉
「人形町」は都内でも江戸文化が香る数少ない街である。その一角に「たき」という小さな居酒屋がある(16年5月24日号掲載)。通い始めたのは半年前。マスターの気取らない人柄と、初めて行った日、「この店主は何者だろう」と思ったほどの料理センスの良さに引かれている。
常連客はどことなく疲れた中高年が多いのも気に入っている。最近時々顔を合わせるようになった女性客もいる。〝シャキシャキお姉さん〟といった雰囲気で、小気味のいい注文の仕方をする。刺身とその日のお勧め料理、それに冷酒が定番だ。夕食代わりなのか、小一時間経つとサッと帰っていく。
居酒屋はどこか寂しげで、一人静かに呑む客が多いほど落ち着ける。その点で「たき」は申し分ない。85点は差し上げられる。場所は人形町通りの西側で甘酒横丁と水天宮交差点の中間当たり。道端で花が売られている路地を入った奥にある。電話03(3669)1392。 (本多)






















