いい居酒屋の条件は「旨い・安い・感じよし」の3拍子だと思っている。感じがいいかどうかを決める最大の要素は店の主人やスタッフの接客姿勢である。
先日、都内某所の焼鳥屋に入って注文しようとメニューを見ていたら、主人がいきなりこう切り出した。「何にしますか。うちは6本コースが1000円で、100円お得です」。
旨いかどうかも分からないのに、そんなに食べる気はなかったので、違う2種類を1本ずつ頼んだら、「1本?」と不満そうな顔をするので、つい「なんか文句でもあるの」と言ってしまった。そうしたら「うちはそういう客はいないので、聞いてみただけです」と返してきた。つまり、常連だけで満足している店の典型である。
どんなに繁盛していても、一見客を大切にしない店は〝格〟が落ちると思っている。居酒屋にいく楽しみの一つは店の人と親しくなって、いずれ常連になることだが、通い続けたくなる店と出合う難しさをその日改めて痛感させられた。というわけで、今週は店の紹介はお休み。
次号からは、これまでに登場した店の〝再訪記〟も織り交ぜながら、引き続き3拍子そろった店の発掘、紹介に精進して参ります。(本多)























