10年前、西武池袋線石神井公園駅近くに一軒のBARがオープンした。現役ジャーナリストがマスターということで誰もが2、3年でつぶれると思った。が、日が落ちると今もステンドグラス越しに優しい灯がともる。客は少ないがその顔ぶれは大手銀行元幹部、ディベロッパー元社長、某省庁の現役局長、放送作家、熟年美女軍団など、いかにもといった体(てい)。
アンティークのハイチェアに腰をかけマスターとアイコンタクト。ボヘミアンのショットグラスにイチローズモルトを注いでくれる。近頃、よそのBARでは全く見かけなくなったボトルだ。店内のガラスケースには閉鎖蒸留所のシングルモルトが数十本。つまみはマスター特製の魚介類の燻製とレーズンバター。わざわざこれを食しに来店する客も少なくない。住所=東京都練馬区石神井町2-6-6。電話03(3997)1191。 (本多)























