随想タウンウオッチ(53) 不動産鑑定士横須賀博 家族の絆と純朴な愛
住宅新報 2016年5月10日 号 8面
去る日曜日。所要のため週一回のゴルフを休み、何気なくテレビのスイッチを入れるとNHK「のど自慢」が始まるところだった。私も若い頃は、演歌なら30曲程度は歌えたと思いながら番組を見守っていた。舞台は中部地方のある地方都市。学生から後期高齢者までの幅広い年齢層の男女の出演者たちはいずれも、予選を勝ち抜いた強者ぞろいで洗練されていた。
私の心を揺さぶったのは父と長女、母と長男、それに夫婦や同級生らが楽しそうに歌い、身内と思われる人々の応援姿までが映し出されていたこと。まさに家族の絆と素朴な愛そのもの。親子兄弟、夫婦などの歌いながらの笑顔は、値千金の価値がある。出演者はおそらく地方にあって、地方創生のけん引役ではないだろうか。
そんなことから、ふと我が郷里を思った。我が家は大正時代からの農家だったが、今では後継者がなくなり、残された田畑の耕作を人手に任せ、一部は雑草が生い茂っている。その姿を見て、休耕田を集積して農業法人を設立することが急務と思うようになった。






















