随想タウンウオッチ(46) 不動産鑑定士横須賀博 住環境の維持はゆとりから
住宅新報 2016年3月22日 号 10面
東京世田谷区の京王線上北沢駅周辺地区で今、街づくり計画が話題となっている。生活拠点にふさわしい賑わいと静かな環境の住宅地が共存する街づくりを目指し、地区区分の見直しや建築行為等の整備項目を、本年中に定めるものだ。
私が注目しているのは整備項目の中の(1)敷地面積の最低面積の制限と、(2)建築物の壁面の位置の制限についてだ。上北沢では現在、戸建て分譲住宅の開発が目につくが、敷地面積は上北沢の中での低層戸建・集合住宅地区の建ぺい率が50%であることから、現行は敷地面積の最低限度が80m2と定められている。
今までに実施された住民へのアンケートの概要によると、80m2のままで良いという意見が19%、80~100m2が46%、125m2以上が43%で、現行の80m2に違和感を示していることがうかがえる。中には、地価との関係から敷地面積の強化は若者が居住することが困難となり「高齢者の街と化す」との意見もあるが、現在の住環境を維持するためには「最低でも100m2以上は必要だ」との意見が根強い。






















