不動産鑑定士横須賀博(42) 随想タウンウオッチ 清濁併せ持つ人
住宅新報 2016年2月23日 号 18面
自宅の近くに「将軍池」という名の公園がある。木立に囲まれた池の水面に映る紅葉は格別で、私の散歩ルートの一つである。その公園にはゴミ箱がない。利用者が家庭ごみなどを持ち込む事態が増えたため、ゴミは持ち帰る決まりになったからである。
それでも公園の隅には吸殻やお菓子のビニール袋、空き缶、持ち帰りコーヒーの紙コップなどが目に付く。人を一様に律することは容易ではない。これも人間社会の一場面を示しているのであろう。
そういえば、路上禁煙の道なのに車や自転車を運転しながら、歩きながら悠々と吸い続けてポイ捨てするスモーカーや、飴をポケットから取り出し包み紙を丸めて電車座席の隙間に押し込む中年女性の姿もよく目にする。この人たちはゴミを捨てることに罪悪感が薄れてしまっているのだろう。






















