鑑定士協連レター 日中韓鑑定評価協力会議 各国とも大きな変化に直面
住宅新報 2015年11月10日 号 4面
連載: 不動産鑑定士レター
中国が参加して以来2回目となる日中韓鑑定評価協力会議が9月10日から11日にかけて北京で開催された。会議には中国各地及び日韓両国から300名を超える不動産鑑定の専門家が参集し、「不動産鑑定業務の多様化と国際化」をテーマに多くのスピーカーが発表を行い、各国の最新情報を交換した。今回の会議では鑑定評価の実務ではなくビジネス面に焦点を絞ったこともあり、日中韓各国における不動産鑑定業界の動向を把握する貴重な機会となった。
「新常態」へ中国不動産鑑定 業界のダイナミックな対応
経済成長が減速し、新常態(ニューノーマル)に移行している中国では、不動産を取り巻く環境が構造的ともいえる変化の過程にあり、不動産鑑定業界も変革を迫られている。これまで中国では不動産鑑定業務の大半を銀行の担保評価に依存したきたが、取引情報の蓄積とデータベース化が進んだことで担保評価の外部委託が減少しており、これが不動産鑑定業者の経営を圧迫している。このような厳しい状況において、主要都市の不動産鑑定業者が連携してクラウドコンピューティングを利用した担保評価を支援するシステムを開発・提供する動きが出てきているほか、市場調査や投資計画の策定、さらには運用代行までを視野に入れた不動産コンサルティングへの業域の拡大の動きが見られるようになっている。






















