随想タウンウオッチ(28) 不動産鑑定士横須賀博 刺青(タトゥー)は流行か
住宅新報 2015年11月3日 号 10面
私の学生時代には漢文という科目があり、その中に「身体髪膚、これを父母に受く、あえて毀傷せざるは孝の始め也」との教育を受けた。これは親からいただいた体故あえて毀傷しないように大事にすることの教えであり、むべなるかな、と思っている。
ところが過日午後3時頃の京王線下り電車の中で、寄り添い高笑いをしながら会話に興じていた25歳前後と思われる男女。二人の両腕には蔦模様の刺青(タトゥー)があった。10日後の午前11時頃、所用で銀座2丁目のビルへ勘を頼って歩いたが見当たらず、地図を見直していたところ、背後から40代の男が声を掛けてきた。おかげで目的の場所を見つけることができたが、その左腕には蔦模様の刺青が施されていた。4日後の朝7時台の京王線上り電車。扉付近に立って真剣な顔をしてスマートフォンを操作している40代の男。片腕にはやはり同じような刺青が施されていた。
どうやら刺青は流行しているようだが、一般的には嫌われている。それでも、最近は特に隠す様子もなく、クールビズのためか丸見えである。一体刺青とはいつ頃からかを調べると、アルプスの氷河から発見された5300年前のアイスマンが有名で、その体には刺青のような文様が見つかったとされている。






















