随想タウンウオッチ(24) 不動産鑑定士 横須賀博 計画道路と住宅地
住宅新報 2015年10月6日 号 20面
私の住まいは世田谷区上北沢三丁目にある。京王線の小さな駅から直線に桜並木が続く町であり、毎年4月頃には美しい桜の花のトンネルが出現するという熟成した住宅地である。その熟成度は、10年前(05年7月1日)のこの町の世帯数が1379、人口2693人だったのに対し、15年は1401世帯、2663人(1世帯当たり2人弱)という区の資料からも理解されよう。
そんな静かな住宅地も相応の悩みを抱えている。それは、住宅地の中央部分が都市計画道路・補助215号線という都市計画に指定されていること。しかもその補助215号線の道路工事が住宅地に向かって近づきつつある。
かつて区長選でもこの計画道路が争点となった経緯もある。元々補助215号線とは、幹線道路を補完するための道路だろうし、そうだとすると計画道路に並行して走る区道がすでに存在し、現在、それを拡幅しつつあることを考えると、敢えて熟成したこの町を分断しようとする計画道路には疑問を抱かざるを得ない。






















